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処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第11話

1 :名無しさん@初回限定:2006/11/22(水) 23:13:30 ID:UC+pO55R0
ここは「処女はお姉さまに恋してる」のSSスレです。
優雅に礼節をもって進行していきましょう。
sage進行で。

「処女はお姉さまに恋してる」まとめサイト−「おとボク」SS作品リスト
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Q&Aテンプレは>>3-4


388 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:09:35 ID:2YzKytcZ0
今回もバカ話投下します

『独占禁止法違反』

早春のある日、3−Aにて現国の時間。
各自、川柳を作るということになった。
瑞穂は隣の机の紫苑のほうを向いて、
「こんなのはどうでしょう、<学び舎に友の笑顔に躍る胸>」
その言葉に少し頬を染める紫苑。
「あら、それは私のことですか?」
「ええ」
微笑む瑞穂。
「またこうして教室で机を並べていられる私の率直な気持ちですよ」
「では、<かけがえのないひと時に胸満たす波> 僅かな日数でも…私…本当に…」
「ふふ、頬を染めてる紫苑さんも可愛らしいですね。<染まりゆく夕暮れ色に固唾呑む>」
ますます赤くなる紫苑。
「恥ずかしいですわ、瑞穂さん。瑞穂さんは、ときどきいけずになりますのね」
「日頃やられているお返しです」
「まあ」
瑞穂を軽く睨む紫苑。
「でも有難うございます、瑞穂さん。…私のことでこの胸を躍らせていただけるなんて」
照れ隠しなのか、紫苑が瑞穂の胸をぎゅっとつかんだ。
「ひゃ、し、紫苑……さん。ちょっとやめて。あん。揉まないで」
「ああ、<天上の心地もかくやの雪触り> 本当に感激ですわ」
「コラ。十条さん、宮小路さん。授業中だということを忘れていませんか!?」
先生の注意にハッと我に返るふたり。
気がつけばクラス中の視線が自分たちに集中していた。
「十条さんも嬉しいのはわかるけど」
「申し訳有りません」
ふたりとも赤い顔で姿勢を正した。


389 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:10:30 ID:2YzKytcZ0
「先ほどは驚きましたわ。紫苑様が瑞穂さんに…」
「授業中に愛撫するなんて」
「やめてください。美智子さん、圭さん」
休み時間になってクラスメート達があちらこちらで雑談をしている。
が、瑞穂と紫苑の方をちらちら見ているのは内容が、さきほどのことなのだろう。
「きっと学校中に広まりますわよ」
「…やっぱり?」
紫苑が瑞穂に抱きついたことさえ、あっというまに広まったのである。
刺激を求める女子高で、授業中に胸を揉んだことはそれ以上にインパクトのある好材料だろう。
「それにしても紫苑様、すごい表現ですわね。瑞穂さんの胸を雪に例えて天上のさわり心地だなんて」
瑞穂の胸を興味深げにみる美智子。
「私も触らせていただいてもいいですか?」
「いやですよ」
「うふふ。だけど雪というより実際は大きなマシュマロみたいな感じなんですが」
「へえ、どれ…」
圭が無造作に瑞穂の胸をさわった。硬直する瑞穂。
もにゅもにゅ
「なるほど。確かにちょっとない感触だわね。これは紫苑様のおっしゃることも…あたっ!?」
美智子が圭の耳を引っ張った。
「け・い・さ・ん!!何をしてますの?」
笑顔を絶やさない美智子の背後に黒い炎のようなものが……。

390 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:11:05 ID:2YzKytcZ0
「え、あっ、いや、その。つい…」
「圭さんにはちょっとお話したいことがありますの。来てください」
そういって、圭の腕をつかんでズルズル歩き出す。
「ちょ、ちょっとまって美智子。お願い。ほら、休み時間ももう直ぐ終わりだし」
「ダメです」
教室のドアからふたりが完全に姿を消すまで黙ってみていた瑞穂と紫苑だった。
(…なんだか判らないけど…大丈夫かな、圭さん)

現国の時間の話はやっぱり学院中に広まった。本来、芸能人のゴシップのように単に噂話として終わるはずだったが、
瑞穂の胸を触ったことがある人物が他にもいることが発覚。意外な方向へと変わっていった。

瑞穂の胸の感触について・・・

証言者K・S「抱きしめてもらったことがあったのですよ〜。とてもやわらかでいい匂いがしたのですよ〜
     弾力があってお餅のようで、まさに極楽なのですよ〜」

証言者M・M「あの胸はいいものだ〜!」




391 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:12:59 ID:2YzKytcZ0
瑞穂が廊下を歩いていると、曲がり角で向こうから来た女生徒にぶつかった。
「あ、御免なさい」
女生徒は足をもつれさせたのか瑞穂の胸に顔をあててしがみついてきた。
「大丈夫だった?」
「………」
もにゅもにゅ
「あ、あの、もしもし?」
「…えっ」
我にかえった女生徒は慌てて体を離すと、真っ赤な顔で頭をさげた。
「も、申し訳有りません。お姉さま!」
「いいのよ。お互い無事でよかったわ。次回からは気をつけましょうね」
「はいっ!」

・・・・・・

昼食の時間、瑞穂がランチを運んでいると見知らぬ女生徒が声をかけてきた。
「お姉さま、お待ちになってください!」
「はい?」
「胸元に糸屑がついておりますわ。とらせていただきます」
「へ?け、結構です。あとで自分でとりますから」
「いいえ、ぜひ、私にとらせてください!ああ、どうかお姉さまそのまま、トレーはそのままで。
すぐお取しますから!」
そう云って瑞穂の胸に手を伸ばした。
ふにっ
「ひゃっ!」
ふにふに
手のひらを瑞穂の胸に当てている。

392 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:13:41 ID:2YzKytcZ0
「あ、あの、もしもし?」
「…えっ。は、はい、お姉さま。とれましたわ」
「そ、そう。ありがとう」
「いいえ、それではこれで…」
そういうと女生徒はにっこり笑って去っていった。
「………」

・・・・・・

君枝の報告に貴子が興味を示した。
生徒会は引退したが、事あるごとに貴子は生徒会室に顔をだしている。
君枝たちもまた、それを喜んで未だに貴子に判断を仰いでくることが多々ある。
いつもなら、もう引退したからと意見は控えるのだが…。
「噂ですか?」
「Mネット(※学院内のイントラネットを利用した裏掲示板のひとつ。別名マニアネット。教職員には秘密♪)
で昨日から話題になってます」
そう云って差し出されたプリンター用紙に貴子は目を通した。

  〜エルダーは誰のもの〜
  
  名無し    みんなのエルダー
  名無し    そww
  名無し    紫苑様のものでは?
  紫苑様命   そうです。瑞穂様は紫苑お姉えさまのヽ( ´¬`)ノ
名無し    ま、確かにそうかもΣ( ̄ロ ̄lll)
  お姉さまっ子 逆。紫苑様はお姉さまのもの。今朝も紫苑様と手を繋いで登校なさってました


393 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:16:46 ID:2YzKytcZ0
「いつものゴシックの類ではありませんか。なんの問題もないでしょう、お姉さまと紫苑様というのがアレですが」
ちょっと頬を赤らめる貴子。
「いえ、その続きをよんでください」

  名無し    となるとやっぱり無理ね。(o´_`o)ハァ・・・
  名無し    頼んでみたら?
  名無し    どうやって?紫苑様の前で?
  お姉さまっ子  ムリムリ 誰の前でもムリ
  名無し    でも触ったひとは複数いますわ^ω^あまつさえ揉んだ方まで
  名無し    キャーーー\(≧▽≦)/
  名無し    なんでも極上の手触りとか
  紫苑様命    天上の味ともおっしゃってました
  名無し    天上!!Σ(゚∀゚*)
  名無し    つまりまだソレについて紫苑様のものではないと?
  紫苑様命    紫苑お姉さまのものですo(*≧д≦)o″))
  名無し    お姉さまの卒業まであとわずかですし

「何ですか、これは?」
さっぱり訳がわからないというふうに貴子が訊く。
「これはですね、えっと、お姉さまのむ、む、胸の話をですね…」
「むね!?つつつつまり、バストですか!?」
「は、はあ。そういうことです」
君枝の声が自然、小さくなる。

394 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:24:47 ID:2YzKytcZ0
「誇りある恵泉の生徒が破廉恥な」
「なんでもきっかけは紫苑様だそうです」
「?」
「授業中お姉さまの胸を触りながら極上だとおっしゃったとか…」
「??????」
「最新の書き込みがこれです」
   
  名無し   ワッショ━━(∩´∀`)∩´∀`)∩´∀`)∩´∀`)∩´∀`)∩━━イ

「………」
「そして川柳のようです」

  <極楽の餅はだれにも渡しゃせぬ>

「…なにがなにやらさっぱり判りませんが、とりあえず注意が必要のようですね。書き込んだ人の特定は?」
「不明です。不特定多数としか…」
「何故です。イントラに書き込める端末は電算教室以外では生徒会用と教職員用しかありませんよ。
使用した端末から特定できるでしょう?」
「それが…普段使われてない放送室や用務室のPCも使われているようでして…。
さらにネットに詳しい何者かが外部からノートPCを持ち込んでイントラに接続した可能性もあります。
IPを確認してわかったのは本日のアクセス数は一昨日までの10倍になっているということだけです」
「なんですの、それは!我が校の生徒が!」
「はあ、すいません。それで…。具体的な措置はなさいますか?」
「…なにか被害があるのですか?」
「いえ、特定のひとりを除いては被害はゼロかと」
「特定のひとり?」
「つまり、お姉さまの胸のさわり心地をみんなが話しているわけですから」

395 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:30:46 ID:2YzKytcZ0
「お、おおお姉さまのムネが狙われていると!!そそそそれは由々しき事態ですわ。
…くっ、仕方ありません。ではMネットの当面の利用停止勧告を生徒会よりの通達として書き込んでおきなさい。
あと、生徒会室前の掲示板に校内風紀強化の張り紙を張っておくように」

・・・・・・

「なんだか昨日から視線を感じるんです」
休み時間、圭と紫苑に話しかける瑞穂。
「それに不自然に体を触られるような…」
「ふっ。鋭いんだか鈍いんだか…。今のあなたの立場は信仰の象徴とでも云えばいいのかしら」
「えっ?何ですか、それ」
「まあ、瑞穂さん。宗教をお始めになったのですか」
「始めてません」
「なんだか知らないけど瑞穂さんの胸に触ることが信者の目的になってるみたい。
聖地メッカに巡礼することを目標とするモスリムのようなものかしら。つまり天界への扉というわけね」
「なんですか、ソレ!信者ってナニ!?」
「そのバストに三千世界を体現しているなんて。さすがね、魔王・瑞穂っち」
圭が無造作に瑞穂の胸を掴んだ。
モミモミ…
「えっ、えっ…ちょ、圭さん」
「…たしかに心地よい弾力ではあるけど…。天上界にはあとひとつなにか……あたっ!?」
いつの間にきたのか、美智子が圭の耳を引っ張っていた。
「け・い・さ・ん!ナニをしてらっしゃるのかしら?」
美智子の背後にはどす黒く燃え盛るコロナが……。

396 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:32:33 ID:2YzKytcZ0
「ひっ…あ、あの、その…」
「今、なにか素敵なことをおっしゃってましたが、是非私にもお聞かせ願えませんか?」
そういって圭の耳を持ったままズルズルと歩き出す。
「えっまた!?いや…ちょっと待って!…ほら…休み時間もあまりないし…」
「ダメです」
そうしてふたりが教室から完全に姿を消すまで黙ってみていた瑞穂と紫苑だった。
「……えっと、よくわからないけどつまり、私の胸をみんなが触りたがっている、ということでしょうか?」
「そのようなお話でしたわね」
ハア〜とため息を吐く瑞穂をみて紫苑が笑顔を浮かべた。
「楽しそうですね、紫苑さん」
「ええ、とっても。毎日が驚きですわ」
「全く…。なんでこんなことになってるんでしょう」
「さあ?」
元凶の紫苑がにこにこ笑いながら首をかしげた。
「でも瑞穂さんの胸にさわりたいとおっしゃるのなら触らせて差し上げたら宜しいのでは?」
そして声をひそめて
「つくりモノですが手触りはホンモノ以上ですわ」
「イヤですよ。なんで私がよってたかって女性に胸をさわられなくちゃいけないんですか。
なによりちょっと触る程度ならともかく揉まれたりしたら、ばれる可能性もあるじゃないですか」
「そう云われるとそうかも知れませんね。それによく考えると、
瑞穂さんが不特定多数の女性におもてになるのは私としても嬉しくありませんわ」


397 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:36:04 ID:2YzKytcZ0
・・・・・・

Mネット書き込みにて…

   生徒会    通告です。当分、書き込みは自粛するように!!!
   名無し    お姉さまに隙がなくなってきました
   名無し    休み時間にもあまり教室からおいでにならないようです
   名無し    移動教室のときがチャンスかしら( ̄ー ̄)ニヤリッ


瑞穂が東階段を二階から三階に上っている時だった。
上から降りてくる生徒に気がついて、その娘の10段くらい手前でふと足を止めた。
相手も瑞穂が止まったのに気がついて、お互いの顔をみる。一秒くらい。
と、いきなりダイブしてきた。
慌ててよけようとするが、ここは階段途中であることを思い出す。
よけるとこの娘が、怪我するかも…
そう半瞬考え、その娘を受け止めるとそのまま踊り場に倒れこんだ。
「いたたっ…」
踊り場までの距離がたいして無かったのが幸いだったようだ。
「ねえ、大丈夫?怪我は?」
瑞穂は仰向けに倒れたまま、抱きかかえている生徒に尋ねた。
「は、はい。有難うございます」
むにむに
赤い顔で女生徒が謝る。

398 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:38:08 ID:2YzKytcZ0
「足を滑らせてしまって」
「そ、そう?なんかダイブしたように…」
むにむに
「考え事をしながら歩いていたもので」
「…さっき目が合ったと思うけど…」
むにむに
それにしても、先ほどからこの娘は瑞穂の胸に倒れこんだまま、立ち上がろうとしない。
周りの生徒に目をやると、嫉妬というか、上手いことやりやがって的な視線をなげかけている。
「それはともかく、怪我がなくて何よりだわ。あと胸を揉み続けるのは止めていただければ嬉しいのですが」
「あっ、気がつきませんでした。申し訳ありません。お姉さま」
慌てて女生徒が立ち上がろうとすると、なにやら急にフラフラとしだした。
「あっ、ちょっと」
「す、すいません。なにやら少し足をひねったようで。お、お姉さま。保健室まで肩をお貸しいただけるとありがたいのですが」
「わ、わかりました」
なにやら強引な展開に瑞穂が女生徒の手をとろうとした瞬間、別の女生徒があらわれてその娘を抱きかかえた。
「お姉さま。有難うございます。お姉さまのお手を煩わせるまでもありません。
クラスメートの私がこの方を保健室へ連れて参りますので、どうかお気遣いなく。それではごきげんよう、お姉さま」
早口でまくしたてると、手荒く凄いスピードで娘を引きずって去っていった。
「………」


399 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:40:18 ID:2YzKytcZ0
Mネット書き込みにて

   生徒会    通告です。当分、書き込みは自粛するように!!!
   名無し    10揉みさせていただきました゜*。(*´Д`)。*°
   お姉さまっ子 見ておりましたがお姉さまを危険な目にあわせるなど言語道断です
   名無し    邪魔が入らなければもっと触れましたが?
   名無し    アレ以上はゆるせません(−−)
          ----削除されました---
   生徒会    こら!あなた達!やめなさいと云ってるでしょ!
   名無し    でもうらやましー。感想をお聞かせください
          ----削除されました---
          ----削除されました---
   名無し    つまりやったもん勝ちと?
   お姉さまっ子 危険なのはダメですダメです o(*≧д≦)o
   生徒会    ゴ ラ アー!!  いいかげんにシロー!!


放課後、瑞穂が廊下を歩いている時だった。
廊下の前方の給湯室から女生徒がでてきた。

手にやかんを持っている。

なんとなく瑞穂は立ち止まって、その娘を眺める。
女生徒も、さもそこで気がついたようにドアの前で立ち止まり瑞穂の方を向いた。

手にやかんをもっている。


400 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:42:44 ID:2YzKytcZ0
じーー
およそ3秒立ちすくしたあと、やおら瑞穂に向かって歩き出した。
「ひいいぃぃ」
(やかん!あのやかん!!)
奇矯な声をあげて逃げ出す瑞穂。
もと来た廊下を駆け出すと途中にあった生徒会室に飛び込んだ。
「おおおお姉さま!!!どうなさったのですか?顔が真っ青ですわ」
中にいた君枝たちが驚いて声をかけてきた。
瑞穂は腰が抜けたようにその場にずるずると腰を落とした。
「や、やかんが…危険…」
「へっ?やかんですか?」
何のことがわからず首をかしげる君枝たち。
「い、いいえ。なんでもありません。ほほほ」
瑞穂は慌ててその場を取り繕い、そしてここに飛び込んだのが幸いと生徒会にお願いしてみようと思った。
「ところでちょっと困ったことがありまして、そのことでお願いが…」
「ああ!はい、わかってます。お姉さま」
「わかってる?」
「そのことで我々からもお姉さまにお話が…」

……生徒会室の端末から内容がエスカレートしているMネットを見せてもらい、説明を聞いた瑞穂ががっくりと肩をおとした。
「アレが発端だったなんて…」
「会長…いえ貴子お姉さまからも指示をいただいて対処しているのですが一向に止みそうにありません。
申し訳ありませんがお姉さま、今後、校内はあまりお歩きにならないか、移動の際には複数人で行動して
いただくほか対処のしようが…」
「……登下校の注意は聞いたことがあるけど、校内の一人歩き注意は初めて聞きますね…は、ははは…」
なんだか笑い声も乾いている。
「あとひとつ、試していない方法が有りますが」

401 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:51:33 ID:2YzKytcZ0
葉子が提案する。
「校内放送です」
校内放送ならネットにアクセスしていない生徒にも伝わるし、
この騒動にかかわっていない人の協力が得られるかもしれない。
ただ放送する人物は生徒達からの支持が出来るだけ高い人物が効果的だろう。
最初、瑞穂が自分ですると云ったのだが葉子に反対された。
「お姉さまの口から来る者を拒絶するような言葉は、お姉さまの人気にキズがつきます」
瑞穂自身、人気が下がろうと気にしなかったのだが結局、貴子か紫苑が適任だろうということになった。
瑞穂と葉子はそこで先ず貴子に話をすると
「私よりも紫苑様が適任です。私からお話いたしますわ」
貴子を交えて、紫苑の元へいき状況を説明する。
「…お願いできますでしょうか?」
「判りましたわ、勿論お引き受けいたします♪」
「紫苑さん、…なんか楽しそうですね」
「ええ、とても!!」
屈託ない紫苑の笑顔。

402 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:54:00 ID:2YzKytcZ0
「ただ、紫苑様。お願いがあるのです」
葉子が紫苑に云う。
「校内放送ですと生徒だけでなく先生方もお聞きになります。
その、こういう騒動になっていることやネットのことは触れないで出来るだけあいまいにぼやかして欲しいのです」
「確かにそうですわね。お姉さまを中心に騒動が起こっていることは隠しておくほうが良いでしょうね」
貴子も同意する。
その通りだが、それだとあいまいにしか云えず、結局はたいした効果は期待できないかもしれない。
「まあ、それでも良いではありませんか瑞穂さん。そのときは卒業式まで私が一日中べっとりとついていてさしあげます」
「…は、はは紫苑さんてば…」
瑞穂としてはなんとしても事態を収めてもらいたいのだが、紫苑ののほほんとした口調に意思が萎える。
「まあおふたりとも、仲が良いのは結構ですが今回の発端が何なのかをお忘れなく。
それでは放送は明日のお昼休みでお願いいたします」

次の日の昼休み、紫苑は貴子とともに放送室に向かった。
瑞穂は騒動がすむまで食堂に行くこともできず、圭や美智子、隣のクラスからまりやもやって来てお弁当を広げている。
「今回のこともまりやが噛んでいるといわれても不思議ではないんだけどね」
「あら、それは買いかぶりですにゃ〜。確かに面白いけど、瑞穂ちゃんを危険に晒すようなことはしないわよ」
「ええ、確かにそうね。階段の上からフライングアタックはやりすぎね」


403 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 02:56:45 ID:2YzKytcZ0
ピンポンパンポ〜ン
《風紀委員会よりお知らせです。今週の風紀強化についての案内です》

「これね」

《………以上が項目の要点となります。皆さんの御協力をお願いいたします。
続きまして生徒会からのお知らせです。今週、校内で気になった点を3-A 十条紫苑さんよりお話していただきます。
………紫苑様どうぞ……いえ、それではなく……こちらで…》

「なんかもたついてるわね」
「いま後の話し声は貴子さんだったみたいね」

《……これですか?………そうです…あ…それは触らないで…ガチャ…ブー……判りました。え〜皆様》

「やっと始まったわね」
「紫苑様が校内放送をされるのは初めてじゃなかったかしら」
瑞穂は口の中のものを急いで飲み込んでコーヒーパックに手をのばした。
まりやと美智子は手を止めて放送に耳を傾け、圭だけは変わらずもぐもぐとサンドウィッチを口に運び続けている。

《皆様にお話したいことがあります。3-A 宮小路瑞穂さんは私のですので一切手を触れぬようにお願いいたします》

ブウウウウウゥゥゥゥ!!

コーヒーをおもいっきり噴出す瑞穂。

《………ゴトゴト……これで宜しかったでしょうか……え?ダメ……スイッチですか……あら貴子さん、凄い鼻血…》
ピンポンパンポ〜ン  ブチッ!


404 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 03:03:37 ID:2YzKytcZ0
「し、紫苑さん…」
「何だったんでしょうか、今の」
さすがの美智子さんも動揺を隠し切れないようだ。
「…十条紫苑…恐ろしい人ね…」
まりやの顔も引きつっている。
「…あたしはどうしたらいいのかしらね」
みるとコーヒーまみれになった圭がそこにいた。
「す、スイマセン、スイマセン!圭さん」
「あなたの胸に係わってから良いことが全然ない気がするのは、あたしの気のせいかしら」
瑞穂はただ、ひたすら謝ってハンカチで圭をぬぐった。

紫苑の玉音放送(?)の威力は絶大でこの昼休み以降、瑞穂の胸を狙うものは皆無になった。
かわりにMネットへの書き込みが物凄い量にのぼり、
この負荷を怪しんだ職員により後日、Mネットの存在がばれてしまうことになる。



405 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 03:05:09 ID:2YzKytcZ0
〜えぴろーぐ〜

寮の食堂にて夕食をとっている寮生4人。
「<愛しき人の危難を救う妻>」
「川柳はもういいわよ、まりや。妻ってなに…」
「いや〜鎧袖一触とはまさにこのことね。紫苑様の所有宣言で一気に片がついちゃったわ。
貴子じゃああはいかなかったわね」
「私はあの放送自体が問題だったとおもうんだけど。その…女同士なのに」
「でもお姉さま、奏のクラスでもみんなあたりまえだと受け止めているのですよ〜」
「ま、そういうことね。あら、どうしたの、由佳里。泣きそうな顔して」
「ううっ。あたしだけ…」
「へ?」
「あたしだけ、まだ無いんですう!寮生の中であたしだけがお姉さまの胸に触ったことがないんです〜」
ふええ、と半泣きになる由佳里の頭をなでるまりや。
「ああ、泣かない泣かない。そんなこと、今触らせてもらえばいいじゃない。ね、瑞穂ちゃん?」
「え?ええ、もちろんよ。由佳里ちゃん」
「でも、紫苑お姉さまに怒られちゃいます」
「紫苑様には黙ってりゃわからないって!ほら、触らせてもらいなさい」
「どうぞ、由佳里ちゃん」
「じゃあ…」
ツイっと手を伸ばして瑞穂の胸に触る由佳里。

406 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/01(木) 03:09:21 ID:2YzKytcZ0
ぷにぷにぷに
「………」
ぷにぷにぷに
「………」
「あの、由佳里ちゃん?」
ぷにぷにぷに
「もしもーし!由佳里ちゃん!!」
「………」
「ありゃあ、いっちゃってるわね。この子。返ってこ〜い、由佳里」
すぱ〜ん
まりやが軽く由佳里の頭をはたくと、はっと我にかえる由佳里。
「す、すいませんでした。お姉さま!」
「で、瑞穂ちゃんの胸の揉み心地はどうだった?」
「まりや、いやらしい云い方をしないでちょうだい」
「やっぱり違います。みんなが云ってるように普通のおっぱいの感触とお姉さまのは違います。
天上界への扉というのも納得です!!」
興奮して一気にまくし立てる由佳里。
瑞穂としてはリアクションに困る。
「そ、そう。褒めてくれてありがとう…」
「良いものをもらったって感じです。あたしの方こそお姉さまにお礼を」
「…なにかしら、それ…」
「にひひ、つまりこういうことよ。
ゆかりんは、スキル『一生つかえる感触』をおぼえた!ということね〜」
「ままままりやお姉さま!いいいいやらしい云い方しないでください!」

 Fin

私の書くものはこんなのばっかで…
スンマセン
お粗末さまでした

407 :名無しさん@初回限定:2007/02/01(木) 04:00:00 ID:LfAihN5D0
>>406
ワロスwwwwwww
GJ!

408 :名無しさん@初回限定:2007/02/01(木) 05:28:56 ID:GriyFhQp0
GJ!コレを思い出した

970 :名無しさん@初回限定:2005/11/15(火) 08:51:51 ID:jTeONnTf0
その昔、こんなカキコがありましたわ…

恵泉板@2ch
1:お姉さまをオカズにオナってる香具師Part53→ (248) 2:【タチ】会長xお姉さま16【ネコ】(181) 3:学食の
メニューが少ない件について 3皿目 (871) 4:学園寮に入ってる人限定 1部屋目 (226) 5:友人が真
性レズで困ってます Vol.9 (69) 6:うはwwwwwおkkkkkwwテラワロス wwwwww(28) 7:お嬢様学園
生活マンドクセ('A`) 6 (204) 8:生理がきたらageるスレ 67日目 (936) 9:女教師K淫行疑惑 被害者二人
目 (693) 10:究極超人Mizuho (742) 11:オナテク議論スレ27 (498) 12:次期エルダー選出レース 第3
コーナー (187) 13:お姉さまに付きまとってるチビUzeeeeee4 (26) 14:彼氏( ゚д゚)ホスィ 9 (54) 15:【天
下無双】お姉さまx会長2【下剋上】 (94) 16:恵泉板の名無しをきめよう!その3 (447) 17:↑お嬢様学園
格付けスレ↓ (697) 18:71th x 72th PART12 (581)

409 :名無しさん@初回限定:2007/02/01(木) 09:14:36 ID:MeQjTecW0
L鍋氏GJっす!

410 :名無しさん@初回限定:2007/02/01(木) 22:31:39 ID:k8Xxi1B/0
>>406
GJ!です。
>美智子の背後にはどす黒く燃え盛るコロナが……。
ちょw100万度w

あとMネットというのはまりやネットの略なのかと思ってしまいました。

411 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 00:38:50 ID:iTaLm0pH0
L鍋さんGJ!
こういうはっちゃけ方はいいな。素直に面白かった。

オレは文が固くて、コメディを作ってもどうも面白味のないものしか書けないのでうらやましいよ

412 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/02(金) 01:19:02 ID:5tyV2d+g0
有難うございます。
>>410
私も最初はまりやネットにしようかと思ったんですが、
生徒会を絡ませたかったんでマニアにしました。
主に紫苑さまや瑞穂お姉さまたち、人気生徒のマニア板ということで。

>>411
私は逆にシリアス物を書きたいのですが、どうしてもパロにいきます。
どうも仕事のうっぷんのはけ口がこういう形になるのだと思います。

413 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 16:15:05 ID:D4S8ob14O
>>411
シュールレアリスムみたいにすればいいのでは?

414 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 23:30:27 ID:vCwtNX0R0

新潟県にスキーをしに来た瑞穂ちゃん御一行

「それにしても雪が少ないわねー」
ゴーグルを外しながらまりやが文句を言う
周りを見渡して貴子さんがそれに答える
「ところどころ土が顔を出していますわね…」
「紫苑お姉さま〜フキノトウがありますのですよ〜」
「まぁ、お宿でお料理してもらいましょう」
紫苑さまと奏ちゃんは食材を採っていく
「じゃ、瑞穂ちゃん車の運転よろしく〜」
「ええ〜〜〜」
文句を言ってみたものの、まりやの強引さに逆らえずに車を出す瑞穂ちゃん



415 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 23:31:03 ID:vCwtNX0R0
御一行様の泊まるお宿は「ペンションよしお」
かつてはボクサーだったオーナーが瑞穂ちゃんたちをお出迎え
「猫田さ〜ん、雪が全然なくてスキーできないわよ〜〜」
開口一番まりやの文句が飛び出した
「しかたないだニ、今年は暖冬で雪が降らないからスキー客も少ないだニ」
雪が降れば陸の孤島と化してしまうペンションよしおも今は雪に閉ざされていない
「どこか雪の多い場所はないんですか?」
車から荷物を降ろしながらゆかりんが尋ねる
「そうだニ〜、もう少し山の上の方に行くと雪も多くなるだニ、明日連れて行ってあげるだニ」

翌日、軽トラックにキャタピラを装備した奇怪な車に乗って瑞穂ちゃんたちは山奥まで遠征していた
「ここらは雪も多いだニ、下まで滑ったらまた車で上に連れて行ってあげるだニ」
ふと、瑞穂ちゃんの視界に奇妙なものが飛び込んできた
「あの、猫田さん、あれなんですか?」
瑞穂ちゃんがその物体を指差し、全員がその先のものを見る
「大きなジャンプ台なのですよ〜」
それは一見すると巨大なジャンプ台、ラージヒルの数倍はあるだろうか
ただしその角度たるや絶壁とほとんど変わらない



416 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 23:31:43 ID:vCwtNX0R0
「あれは人工雪崩発生装置だニ、雪崩の研究施設だニ」
「へえ〜さすが雪国ですね〜」
ゆかりんが感心しているが貴子さんが異変に気付いた
「ところでその研究施設の頂上に人がいるようですが…」
「あれ…あのウェアはまりやお姉さまのですよ…」
ゆかりんが雪上にへたりこんでしまった
紫苑さまも口元を美しい指で押さえ半ば絶句状態
「まりやってばなんですぐ高いところに上っちゃうの!」
「あの…まさかとは思いますが…あそこから飛ぶ気では…」
「紫苑お姉さま〜さすがにそれはないと思いますのですよ〜」
「でもまりやお姉さまこっちに向かって手を振ってますよ」
「上岡さん…信じましょう…まりやさんにも人並みの恐怖心があることを…」
しかし貴子さんの言葉も虚しいものに終わった
ゆかりんと奏ちゃんはかるく息を吐き出して失神してしまった
残りの者はただ茫然自失で飛行物体を見守るばかりだった

得意気に帰還するまりやを出迎えたのは叱責の嵐

それが新たなスキー競技が誕生した日の出来事だったという





417 :名無しさん@初回限定 :2007/02/02(金) 23:35:47 ID:aRh/r4Cy0
読者として読ませていただいてる身で言うのもなんなんですけれど、
意味がわからない。話し始めが唐突すぎ・・・

418 :名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 23:40:29 ID:MOo3gxs70
>414
もしや、内閣総理大臣 織田信長ネタ?

419 :名無しさん@初回限定:2007/02/03(土) 00:18:00 ID:5F+vdNw6O
はじめの一歩?

420 :名無しさん@初回限定:2007/02/03(土) 03:13:53 ID:z6ee3QN20
フォローなしで書きっぱなしにするなら投稿所に書いたほうがいいと思うよ

421 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 10:44:27 ID:TfhC0LuT0
>>414 確か随分前にも同じペンションネタ無かった?
なんか描写に記憶があるような無いような。うーん。

話変わって、>>356の子供達の主張ネタで、

紫苑の息子の場合
「父様、母様どちらに似ても女顔なら、母様に似たかったです。
母様似なら凛々しくて、少しは男らしい顔立ちになれたでしょうに」

まぁ誰の息子・娘だろうと、性格はまりやの影響を大なり小なり
受けそうな気がするのは私だけだろうか?

422 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 15:37:05 ID:y1Yb2DrS0
>>421

> 紫苑の息子の場合

「父様、母様どちらに似ても細身なら、母様に似たかったです。
母様似なら、少しは男らしい体つきに(ry

> まぁ誰の息子・娘だろうと、性格はまりやの影響を大なり小なり
> 受けそうな気がするのは私だけだろうか?

押しかけてくるからってこと?

423 :3-180:2007/02/04(日) 19:07:18 ID:lD3UzNEA0
調べてみたら第9話の52から81の『春スキーに行ってきました』 が前作みたい>414

>押しかけてくるからってこと?
 そりゃあ瑞穂ちゃんの子供ですし、ちょっかいかけまくりそうな気がしますけどね。


424 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 23:43:54 ID:AooV1bsK0
INFOMATION HIGHT

学食で昼食中のこと
「ねえ、みんんなでさ今日バーゲン行かない?」
いきなりなまりやの提案
「あら、バーゲンですか、いいですねぇ」
おっとりと紫苑さまが答える
「なんでバーゲンなの?それより何のバーゲン?」
「質問は一つずつよ、瑞穂ちゃん、
あのね、今年は暖冬でしょ、それで冬物が売れないもんだから在庫一掃セールやってるのよ」
「でも、バーゲン品なんてまりやお姉さまが気に入るような物ないと思いますよ」
ハンバーグを飲み込んでゆかりんが言う
「まあ、なんか掘り出し物があったらめっけものということで」



425 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 23:44:32 ID:AooV1bsK0
そして放課後

「デパートなんて久しぶりですわ」
みんなでお買い物がうれしいのかとてもにこやかな紫苑さま
対照的に瑞穂ちゃんはなんとなく沈んだ顔
「…人ごみってなんだか苦手なのに…」
「で、なんで貴子までいるの?」
「な…なんでって…社会勉強!そう!社会勉強ですわ!」
「もー素直に瑞穂お姉さまと一緒にいたいからって言えばいいのにー」
まりやが真っ赤な顔になった貴子さんのほっぺをつつく

そんなこんなでデパートに入店



426 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 23:45:55 ID:AooV1bsK0
瑞穂ちゃんが大きく息を吸い込んで床に向かってため息を放ち
再び顔を上げると目に飛び込んできたのは白人男性と同じく白人女性の姿
「あの…この人たちまりやのお友達?」
「あ…えーとね」
まりやが説明するより速く、白人男性がポケットから身分証を取り出し説明する
「僕はFBIのモルダー捜査官、こっちは相棒のスカリー
偶然たちよったデパートで絶滅種の「お姉さま」が見れるって言うから来たんだ…」
その言葉を聴いて、かなり怖い顔になった相棒のスカリーがモルダーの耳をひねり上げる
「ほら、満足したでしょ、さっさとDCの帰るわよ」
「おい、せっかくだから一緒に写真でも…」
「あなたたち、この男はただのHENTAIだから相手にしなくていいわよ」
彼女は相棒の耳をひねり上げてどこかへ連れていってしまった
聖應学院一同はただ呆然としているしかなかった

「瑞穂ちゃん、あんたX−FILEに登録されちゃうかもね…」
ぽつりとまりやが呟いた







427 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 23:48:35 ID:AooV1bsK0
「はやや〜すごい人なのですよ〜」
「これがバーゲンセールですか…」
バーゲン初体験の奏ちゃんと貴子さんは唖然棒然
「…少しどいて頂きたいのですが…素人さん相手に攻撃的小宇宙を叩きつけるわきにもいきませんし…」
紫苑さまは神妙な顔つきで思案にふけっている
「紫苑さん…お願いですからそんなこと言わないで下さい」
瑞穂ちゃんが今にも泣きそうな顔で紫苑さまの袖にすがりついてしまった
すでにまりやとゆかりんはバーゲンセールに突入している
貴子さんと奏ちゃんも後に続いているが勝手がわからずにもみくちゃにされている
「まあまあ、奏ちゃんをもみくちゃにしていいのは私だけですのに、助けてきますね」
紫苑さまが奏ちゃんを助けに向かう
瑞穂ちゃんもその後を追うがバーゲン品争奪戦参戦者たるおばちゃんたちに押し流されてしまった

一時的に方向感覚を失い、再びバーゲン会場に戻ってみるとまりやたちの姿はなかった
「…僕を探しに行ったのかな……それとも他のバーゲンに行っちゃったか…
 やれやれ…インフォーメーションで呼び出してもらお」

瑞穂ちゃんが呟くと同時、館内アナウンスが流れた
「「聖應学院よりお越しのお姉さまー、お連れ様がお待ちです、迷子案内センターまで起こし下さい」」
「って!うわー!先手をうたれた!」
瑞穂ちゃんは大慌てで迷子案内センターまで走る
到着するとそこにはまりやたちと数名の聖應学院生徒の姿
「まあ、お姉さまでも迷子になってしまうんですね」
「いやー瑞穂ちゃんの意外と抜けたそういうところが意外と好感度UPだわ」
まりやがにやにや笑いながら言い放つ



428 :名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 23:49:38 ID:AooV1bsK0
瑞穂ちゃんが大きく息を吸い込んで床に向かってため息を放ち
再び顔を上げると目に飛び込んできたのは白人男性と同じく白人女性の姿
「あの…この人たちまりやのお友達?」
「あ…えーとね」
まりやが説明するより速く、白人男性がポケットから身分証を取り出し説明する
「僕はFBIのモルダー捜査官、こっちは相棒のスカリー
偶然たちよったデパートで絶滅種の「お姉さま」が見れるって言うから来たんだ…」
その言葉を聴いて、かなり怖い顔になった相棒のスカリーがモルダーの耳をひねり上げる
「ほら、満足したでしょ、さっさとDCの帰るわよ」
「おい、せっかくだから一緒に写真でも…」
「あなたたち、この男はただのHENTAIだから相手にしなくていいわよ」
彼女は相棒の耳をひねり上げてどこかへ連れていってしまった
聖應学院一同はただ呆然としているしかなかった

「瑞穂ちゃん、あんたX−FILEに登録されちゃうかもね…」
ぽつりとまりやが呟いた

書き込み失敗、ごめんなさい
>>426は見なかったことに…

429 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:10:08 ID:43IVA0nR0
東の扉です。

>>302-318
>>367-382の続編を投下させていただきます。よろしくお願いします。

430 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:12:19 ID:43IVA0nR0
遊園地で一通り遊び終えた僕たちは、紫苑さんや貴子さんをはじめ、みんなへのお土産を買って、奏ちゃんと一緒に寮へ帰ってきた。

〜淑女が過去に帰る日 まりや&由佳里編〜

僕たちが寮に帰ると、まりやと由佳里ちゃんはまだ帰ってなかったので、部屋で休むことにした。
一子ちゃんへのおみやげである遊園地の写真の入ったはがきを2人で一緒に見ていると、
まりやと由佳里ちゃんが帰ってきたようなので、玄関まで出迎えた。
「たっだいまー!」
まりやが元気にそう挨拶する。
「おかえり。思ったより遅かったのね」
僕と奏ちゃんは、笑顔で2人を見る。
「いやー、途中大変だったよ。由佳里とはぐれちゃうし、探しても携帯で呼んでも、全然来ないし」
「そう。大変だったのね。まあ、とりあえず部屋でお休みなさい。もうすぐ夕食だから」
僕たちは、おそらく疲れているであろうまりやと由佳里ちゃんにしばらく休むことをすすめた。


431 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:14:21 ID:43IVA0nR0
「ねえねえ、瑞穂ちゃんと奏ちゃんは、あの後どうだった?」
夕食の途中、ふとまりやが別行動した後の僕たちのことを聞いてきた。
「……とても楽しかったわよ。ねえ、奏ちゃん」
「はいなのですよ!」
僕は笑顔でまりやにそう言って奏ちゃんに賛同を求めると、奏ちゃんも心底嬉しそうに、元気いっぱいにそう答えた。
「お姉さまと一緒にお花畑を見れましたし、一緒にイベントの舞台にも上げれましたし、
この髪飾り、お姉さまにプレゼントしていただけたのですよ」
「よかったじゃない、奏ちゃん」
嬉しそうに話す奏ちゃんに、まりやも嬉しそうだ。
「はいなのです。それに、お姉さまが両手で自分の胸と奏の胸を同時にさわって
『私の心と奏ちゃんの心が、今、つながったわね』とおっしゃってくださって……今思い出しただけでも照れますのですよ」
「もう、奏ちゃん、恥ずかしいわ」
「へえ、瑞穂ちゃんもやるじゃない」
嬉しそうに、照れくさそうに言う奏ちゃんに僕が恥ずかしがっていると、すかさずまりやがニヤニヤしながらつっこんできた。
「最後は観覧車でお姉さまと本当に2人っきりの時間を過ごせて、とっても幸せでしたのですよ」
とろけるような笑顔で話す奏ちゃん。幸せな雰囲気が食堂を包む中、1つだけ違う空気が流れていた。
「う……う……」
「由佳里……?」
「由佳里ちゃん……?」
僕たちが由佳里ちゃんを見ると、由佳里ちゃんの身体が小刻みに震えていた。それに、夕食にもほとんど手をつけてなかった。
「どうしたの?」
「う……ううう……うわああああああん!!」
由佳里ちゃんは、突然テーブルに顔を埋めて、大声で泣き始めた。
「由佳里!」
「由佳里ちゃん……どうしたの? 由佳里ちゃんは楽しくなかったの?」
僕は突然の事態に面食らいながらも、由佳里ちゃんに優しく問いかけてみる。
「う……ひっく……た、楽しめるわけ……ないじゃないですかあ……」
由佳里ちゃんは、嗚咽交じりにそう答える。
「由佳里ちゃん……いったい何があったの?」
僕が心配して聞いてみると、由佳里ちゃんはあの後のことを、泣きながら話してくれた。


432 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:44:22 ID:43IVA0nR0
「じゃ、奏ちゃん。行きましょうか」
「はいなのですよ!」
そう言って、お姉さまは奏ちゃんと2人になろうとします。
「ちょ、奏ちゃん、ダメえっ!!」
私はそれがイヤで、何とか止めようとしましたが……、
「由佳里、奏ちゃんのほうが先約なんだから、わがままはいけないわよ?」
背後からまりやお姉さまに首根っこを捕まれて邪魔されたので。それは出来ませんでした。
そして、お姉さまと奏ちゃんは、私の視界から完全に消え去ってしまいました。
「ああ……そ、そんな……」
私の心の中で、絶望感が次第に大きくなっていきます。
「由佳里、奏ちゃんは由佳里にとって大切な親友でしょ?」
私があきらめたと知ったまりやお姉さまが私を解放した後、そう強い口調で問いかけてきました。
「そ……そうですけど……」
「その大切な親友のささやかな望みを邪魔しようとするのか、君は?」
責めるようにまりやお姉さまが言います。なんかとてつもなくイヤな予感が……。
「い、いえ、奏ちゃんを邪魔したいってわけじゃ……」
「でも、奏ちゃんが瑞穂ちゃんと2人になることを望んでいるのはわかってたんでしょ?」
なんとかそんなつもりじゃなかったことを話そうとしますが、先にまりやお姉さまにその機会を封じられてしまいました。
私が返せずにいると、まりやお姉さまはそれを肯定と受け取ったようです。
「だったら、どう言い訳しても一緒」
「うう……」
また始まる……これからまりやお姉さまが何をしようとしているのかは、今までの経験ですでにだいたいの予想はついていました。
「そんな大切な親友の幸せを妨害しようとするような性根の曲がった娘は……」
まりやお姉さまは大げさなくらい芝居がかった口調で続けます。
「奏ちゃんと、天に代わって……おしおきよ!」
「………」
どこかで聞いたようなフレーズと、見覚えのあるポーズをとるまりやお姉さま。後ろにそういう背景と高い効果音があるかのようです。
自分の身に危険が迫っていることは理解していたのに、よくこんなところでそんな恥ずかしいこと出来るな、とか、
ちゃんとセリフが五、七、五になってる……すごいな、とかまるで他人事のように考えている私がいました。


433 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:46:27 ID:43IVA0nR0
「ほら、来なさい。次はここよ」
まりやお姉さまが、そう言って連れてきたのは……。
「ピ、『ピサの斜塔フォール……?』」
ピサの斜塔から落ちるって意味だよね。やっぱり……。
私が見ると、イタリアの観光名所であるピサの斜塔みたいな、高さ20メートルぐらいの建物がいくつか建っていて、
その垂直に近い形で降りるところにレールが走っています。
コースターを見ると、斜塔から降りた後は、コースターが地面と垂直になったり、一回転もあったりと、見ているだけで気が遠くなりそうです。
「お、お姉さま、いくらなんでもこんなの……」
私は普通の飛行機でさえ怖いっていうのに、こんなのに乗ったら、命がいくつあっても足りないよ……。
「これも由佳里が奏ちゃんの幸せをぶち壊そうとした報い。ほら、わかったらさっさと乗る!」
まりやお姉さまは、ジェットコースターに乗った後の私の反応を見て、絶叫マシンが大嫌いなことに気づいたんでしょう。
それで、言いがかりをつけて、私をこんなこの世の悪魔が作った全ての希望を奪い去る地獄行きの乗り物に無理やり乗せようと……。
確かに奏ちゃんには悪いとは思ったけど、でも私にだってちゃんとした理由があったから止めようとしたのに……。

「ピサの斜塔フォール」には、長い列が出来ていて、並んでから乗るまでに1時間近くかかりました。
その間私は、恐怖のあまり、並んでいるだけでおかしくなりそうでした。
「ほら、次は私たちの番よ」
そしてそこには、無間地獄への入り口が私に限りなき恐怖と苦しみと絶望を与えるべく待ち構えていました。
「………」
怖すぎる……こんなの、怖すぎるよ……。
私はもう、言葉を発することさえ出来ませんでした。そんな私を、まりやお姉さまはニヤニヤしながら眺めています。
乗った直後の遅く登っていくところなんか、もうハルマゲドンでも来たようでした。
私には、こんなものを楽しむ人の気持ちがどうしても理解できません。
「いやああああ!!」
「いやっほう!!」
隣同士の席で、最初の2文字は一緒ながら、私たちはまったく逆の気持ちで乗っています。
まりやお姉さま、こんなので楽しめるなんて、よっぽど肝がすわってるか、無神経なのか……多分両方だろうな。


434 :名無しさん@初回限定:2007/02/06(火) 16:47:18 ID:/Mac4Wcc0
まとめてから投下しろって前に言われたのを忘れたのか?

435 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 16:54:17 ID:43IVA0nR0
>434 自分ではまとめているつもりですけど……なかなかうまくいかないみたいですみません。

「もうイヤー!! 帰るー!!」
何回か三途の川の直前まで行くところをかろうじてやり過ごし、「ピサの斜塔フォール」を終えた私は、半泣き状態でそう叫びました。
「こら由佳里、脱獄なんて見苦しいわよ」
「脱獄って、ここは刑務所じゃないですよ……」
「聖央の生徒のはしくれなら、罰はきちんと受けなさい!」
言いがかりをつけて、私をいじめて楽しみたいだけのくせに……私は自分が悪者にされてることが、悔しくてたまりませんでした。
そんな私の表情を見て、まりやお姉さまはますます意地悪な笑みを浮かべました。
「もう十分受けましたよ……もう解放してください」
「ダメダメ。誰だって逃げたくてそう言うのよ。そんな風に目薬をつけて言えば見逃してもらえるなんて思ったら、大間違いよ」
「そ、そんな……あんまりです」
私はそんなこと一度もしてないのに……この涙は本当に出ているのに……。
「本当はお姉さまだってつらいのよ。私だって由佳里の言うとおりにしてあげたい。でもここで甘やかしたら由佳里のためにならない。
だから泣く泣く心を鬼にして厳しく臨んでるのよ」
まりやお姉さまは目を閉じてもっともらしく言いますが、口調に喜びがにじみ出ているのがはっきりとわかります。
「甘やかされて育った子供は、ダメな大人になっちゃうのよ」
ええ。よくわかりますよ。まりやお姉さまを見ていれば……。


436 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 17:25:25 ID:43IVA0nR0
お姉さまたちと別れてから、もう100年たったみたい……。
その後2個の絶叫マシンに続けて乗らされ、私は魔神の攻撃を受けるような激しい精神破壊の魔術の前にふらふらになりながら、
吐きそうになるのをこらえて言いました。
「お、お姉さま……たまには絶叫マシン以外にも……」
「わかった。次は絶叫マシンじゃないヤツね」
意外にもまりやお姉さまは私の要求を聞いてくださいました。そしてつれてこられた場所にあったのは……。
「マ、『マーメイドの潜水艦』ですか」
聞いた話だと、側面からガラス越しに水中を見ることが出来るトンネルの中を走るレールで、海の光景がとてもきれいだとか……。
よかった。やっと一息つける……そう思って喜んで行こうとすると……。
「これこれ、どこへ行くのかな?」
後ろからまりやお姉さまに腕を掴まれて止められました。
「どこって、マーメイドの潜水艦に入るんじゃないですか?」
「違う違う。入るのはこっち」
と、まりやお姉さまが指差した、その向かいにある建物を見ると……。
「お、お化け屋敷……」
「そうよ。絶叫マシンじゃないでしょ?」
確かに絶叫マシンじゃないけど……。
「そ、そんなのあんまりです! 私が休めるところにしてくださいよ!」
「ああもううるさい! 奏ちゃんの幸せを邪魔しようとするからこうなるんだって言ったでしょ? 自業自得よ」
まりやお姉さまはそう言って私を突き飛ばすようにお化け屋敷の中に入れました。

「ううう……」
お化け屋敷に入ると、薄暗い中、まるでこの世とあの世の境目にでも来たかのようです。
私は入っただけでもう涙がこぼれてきました。
そしてしばらく進むと、突然木の扉のところからガタガタ……と何かの音がしました。
「ひっ!」
いきなり扉が開いて中からキミのこと呪い殺してやるもんねって言いたそうな感じの骸骨が……。
「いやあああああああ!!」
私は、そう叫ぶと、手をじたばたさせながら全力で遠ざかりました。


437 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 17:27:22 ID:43IVA0nR0
「もういやーっ!!」
中盤まで差し掛かったあたりで、あまりのおどろおどろしい、千年の呪いをかけられそうな雰囲気に耐え切れなくなった私は、
そう叫んで何も考えずにダッシュで出口まで向かおうとします。
「これこれ、何をそんなに急ぐのかなゆかりん。お姉さまはゆっくり見たいんだから、もう少し一緒につきあいたまえ」
しかし、行こうとした矢先、まりやお姉さまに捕まってしまいました。
「うわーん!」
結局、私をいたぶることに快感を覚える、非情極まりないまりやお姉さまの非常にゆっくりのペースで、
発狂してしまいそうなほど怖い思いをしながら回らされてしまいました。

「はあ……はあ……はあ……し、死ぬかと思った……」
やっと呪われた閉鎖空間を出た私は、恐怖のあまり、まともに息をすることさえ出来ませんでした。
もう1000年もたったみたい……。
「由佳里、いくらなんでも大げさすぎ。っていうか、いつも幽霊のいるとこで生活してるくせに、なっさけないわねえ」
幽霊のいるとこって、確かに一子さんは幽霊であることには違いないですけど……。
「い、一子さんは、言動とか、普通の女の子と変わんないじゃないですか……」
「ほら、次はあれ」
まりやお姉さまは、私の反論なんかまったく聞いていないように、私を次の乗り物まで連れて行こうとします。


438 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 17:30:54 ID:43IVA0nR0
「お、お姉さま……トイレに行かせてください……」
お化け屋敷と絶叫マシンで、私はおもらしするのを必死にこらえていたので、もう限界でした。
「しょうがないわね。早く戻って来なさいよ」
私ははやぶさのように大急ぎでトイレに駆け込みました。
「ふう……」
やっと与えられた、つかの間の安心感。出ればまた終わりなき阿鼻叫喚の世界が待ってるんだろうけど、少し休んでいたい……。
私は便座に座って、ショーツをおろそうとしました。
「ゆーかりん。くれぐれも逃げようなんて甘い考えは起こさないようにね」
私はそのまりやお姉さまの声にびっくりして全身の動きが止まってしまいました。
「あ……あああ……」
私はそのためにおもらししてしまったようです。汚れてしまった。このショーツ、お気に入りだったのに……。
それにショーツに染み込んだおしっこの感触が気持ち悪い……。
「と、とりあえず、応急処置しないと……」
私は泣きたい気持ちをこらえてショーツを下ろしてトイレットペーパーで拭いた後、新しいそれをショーツの下に敷きました。
トイレットペーパーがもそもそしていやな感じです。まあ、それでもさっきよりはいくらかましですけど……。
「おっ、逃げずに出てきたわね。感心感心」
まりやお姉さまはそう言うと、休む間もなく次の乗り物に私を連れて行きました。


439 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 18:00:01 ID:43IVA0nR0
「お、お姉さま……私が悪かったです……十分反省しましたから、もう許してください」
まりやお姉さまの「罰」という名のいじめが始まってから、もう1万年たったみたい……。
あれから、何個か絶叫マシンを回され、私の心は疲れきっていました。
もう自分が悪者でもいい……早くこのまりやお姉さまに押し付けられた無間地獄から解放されたい……私の願いは、それだけでした。
「うむ。まあ確かに反省の色も見えるし、そろそろ許してやるとしよう」
それを聞いて、私はホッとしました。が……。
「最後にあれに乗ったら、おしおきは終わり。あとは自由にしていいわよ」
そう言ってまりやお姉さまが指差したのは……。
「あ、『悪霊峡谷特急!?』」
名前だけで、内容は大体想像できます。つまり、お化け屋敷と絶叫マシンの……。
そして私は、途中でお化け屋敷と絶叫マシンがダブルで放つ史上最悪にありえない恐怖の嵐に耐え切れず、意識を、いえ、魂を放出してしまいました。


440 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 18:01:40 ID:43IVA0nR0
「う……ん……」
私が気がついたときには、ベッドの上にいました。
「気がついた?」
従業員らしい女の人が、私にそう話しかけてきました。
聞くと、ここは休憩室で、「悪霊峡谷特急」の終点で1人気絶していた私を、従業員の方がここまで運んでくださったそうです。
「どうも……ご迷惑をおかけしました」
「こっちは仕事だから……それより、早く戻って楽しんだほうがいいよ」
私がそう謝ると、従業員の人は笑顔でそう言って部屋を出て行きました。
プルルルル……。
と、私の携帯が鳴っていました。見ると、まりやお姉さまからメールが届いています。
「今どこにいるの? お仕置きが終わったってのにいなくなって」
メールには、そう書かれてありました。
「すみません。今すぐ行きます」
私は、すぐにそう返信します。そして部屋を出て、その建物から出ようとすると……。
「おい、ここだぜ。あの女が入ってったの」
「あの悪霊特急でもらした姉ちゃんが?」
扉の向こう側から、小学生ぐらいの男の子たちのそんな会話が聞こえてきました。
おもらしした姉ちゃんって、ひょっとして、私のこと?
どうしよう。このままじゃ笑いものにされちゃうし、出て行くに出て行けないよ……。

「なかなか出てこないな」
「つまんねえよ。それより、もっと遊びに行こうぜ」
しばらく柱の影に隠れて待っていると、複数の足音が遠ざかっていきました。よかった。これでやっと出て行ける。
私は、まりやお姉さまとの待ち合わせ場所に行くことにしました。


441 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 18:06:58 ID:43IVA0nR0
目的地の付近まで来ると、再び携帯が鳴ります。
「何やってんのよ! すぐ来るって言ってたくせに、どこほっつき歩いてんの!」
「すみません、ちょっとハプニングがあって、もうすぐ着きます」
まりやお姉さまと、そうメールのやり取りをします。すると……。
「あ、あの時もらした女だ!」
「………!」
私がその声のした方を見ると、複数のいかにも悪ガキって感じの男の子たちが私を意地悪そうに見ています。
「おまえ、乗り物汚していいのかよ?」
「汚しに来た妖怪じゃねえの?」
「やーい、妖怪おもらし女! 寄るとばっちいのが感染るぞ!」
「………!」
私は泣きたい気持ちを必死でこらえて、その場を逃げ出しました。なんで、なんで私がこんな目に……。

しばらく走って、落ち着いて辺りを見ると……。
「こ、ここどこ?」
全然見たことのない場所。どうやら、私は迷子になってしまったようです。そして、何度も迷いながら、やっと待ち合わせ場所に着くと……。
「遅すぎるわよ! 今までいったい何やってたのよ!」
予想通り、まりやお姉さまは怒りに頬を膨らませていました。
「す……すみません……色々巻き込まれてしまいまして……」
「さ、帰るわよ」
「え……?」
まりやお姉さま、次は私の行きたいところに連れてってくれるんじゃ……。
「え? じゃないわよ。今何時だと思ってんの?」
まりやお姉さまに言われて時計を見ると、午後6時……確かにもう帰らなきゃいけない時間です。
「そ……そんな……」
やっと楽しめると思って今まで筆舌に尽くしがたい恐怖と苦しみの中、泣きたいのを身を削る思いで我慢してたのに……こんなのってないよ……。
「まりやお姉さま、せめて1個だけでも……」
「却下。だいたい由佳里が勝手にはぐれてなかなか来ないから悪いんでしょ? 何度もすぐ行くって言っといて」
私を何度もやりたい放題絶望のどん底に叩き落した悪魔の使者は、責めるようにそう言います。私は身も心も完全に崩れ去りました。
お義姉さん……私、何か悪いことしましたか?
帰路に着く間、私は泣き叫びたい衝動を必死でかみ殺していました。

442 :名無しさん@初回限定:2007/02/06(火) 18:56:11 ID:73fgX4dU0
支援なのですよ〜

443 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 19:24:06 ID:43IVA0nR0
「………!!」
僕たちは、由佳里ちゃんの話に、強い衝撃を受けていた。
「まりやお姉さまと2人になったら、絶対こうなるってわかってたから、あの時、2人に離れて行ってほしくなかったのに!」
「………!」
僕はハッとした。そうだ。まりやの性格を考えれば、僕があの時奏ちゃんと2人になるにしても、
まりやに由佳里ちゃんをいじめないよう釘を刺すことぐらいはできたのに……しなきゃいけなかったはずなのに……。
「みんな遊園地で幸せいっぱいに過ごしたってのに、なんで私だけ……うわああああん!!」
「ふええ……由佳里ちゃん、ごめんなさいなのですよ……奏、お姉さまと2人になれるって浮かれて、そこまで考えていなかったのですよ」
奏ちゃんは、半泣きで由佳里ちゃんに謝っている。
「私もうかつだったわ。あの時由佳里ちゃんは甘えてるだけだろうって、聞きもしないで勝手に判断してたもの。
こんなんじゃ、エルダー失格よね」
僕も由佳里ちゃんに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。あの時僕が判断ミスしなければ、さすがにここまで悲惨なことには……。

「うっ……ぐすん……ふぇっく……」
「由佳里ちゃん、どうか元気を出してくださいなのですよ」
「そうよ由佳里。泣いてたって何の得にもならないんだから、もっと前向きになりなよ」
みんなで一生懸命なぐさめても、由佳里ちゃんは泣きやまなかった……ってまりや、全ての元凶は自分だってわかってる?
「困ったわね……」
とはいえ、なんとかしてあげないと、このままじゃ由佳里ちゃんがあまりにもかわいそうだ。
「そうだ! ねえ由佳里ちゃん。今度の日曜は、私と2人でどこかお出かけしない?」
「………!」
その言葉に、やっと由佳里ちゃんが反応してくれた。
「え? お姉さまと、2人っきりで……ですか?」
「そうよ。迷惑かしら?」
「いいえ! 全然迷惑どころか、大歓迎ですよ!」
由佳里ちゃんは立ち上がり、全身を使って表現したけど、言い終わった後で、思いついたようにジェスチャーを止めた。


444 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 19:26:25 ID:43IVA0nR0
「あ、でも……」
「でも?」
「奏ちゃんにしてあげたっていう『あなたの心と私の心が今つながったわね』っていうの、私にもやってくださいね!」
「え? そんな……恥ずかしいわ」
あの時は勢いでやってしまったけど、今思い返すとさすがにね……。
「そう……ですか」
つまらなさそうに由佳里ちゃんはそう言って座り、独り言をつぶやき始めた。
「みんな幸せいっぱいの中で、私だけこんな惨めな思いさせられてるんだから、それくらいのわがまま聞いてくれたって……」
うっ……そこをつかれると痛い。
「もう……わかったわ」
僕はため息をついて由佳里ちゃんにそう返事した。
「え? でも、よろしいんですか?」
それを聞いて由佳里ちゃんは、嬉しそうに、でもすぐ戸惑ったような表情になる。
「そんなこと言われちゃ、断るに断れないじゃない、甘えん坊さん?」
僕が優しく言うと、由佳里ちゃんはびっくりしたように言う。
「……ひょっとして私、声に出して言ってました?」
「言ってたわよ。しーっかりとね」
まりやのセリフを聞いて、由佳里ちゃんの顔が真っ赤になった。
「ともかく、次の日曜日まで待ってて。詳しいことは、また話し合って決めましょ」
「はい! えへへ……じゃ、お姉さま、失礼しますね!」
「奏も失礼いたしますのですよ」
2人の部屋に戻っていく姿を見ながら、僕は由佳里ちゃんが元気になってくれて本当によかった、と思っていた。

To be continued……


445 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/06(火) 19:32:21 ID:43IVA0nR0
東の扉です。

このまりや&由佳里編で終わると思ってたのに……また続いてしまうとは……。
SSを書くことの難しさを思い知らされました。

なんか誰にでも予想できそうな内容ですので、由佳里ちゃんの表現を大げさにしてみました。
少しはましになっているといいんですけど……。

もしよろしければ、次の完結編までお付き合いください。
それでは、今回はこれで。

446 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/06(火) 20:39:18 ID:FhaBwTVY0
『 学院であった怖い話 Part2 その1 』

「瑞穂ちゃん、ちょっといい?」
夜更け過ぎ、そろそろ休もうかという時間です。
「まりや?どうしたの」
「こんな時間にごめんね。ちょっと相談したいことがあってさ…」
椅子に腰掛けて、まりやが話し始めます。

最近、陸上部の後輩が妙なことを言ってるんだ…あ、由佳里じゃないよ。
練習が終わって部室で着替えていたら、変な音が聞こえたんだって。
重い物を引きずるような、ズズー、ズズーって。
最初は、誰かがグランド整備でもしてるのかな、って思ったみたい。
だけど、陸上部が練習終わった後も、外で活動している部は無いはず。
おかしいと思って校庭やジョギングコースを調べてみても、誰もいない。
万が一変質者だったら…ってことで顧問の先生にも相談したらしいんだ。
でも、何も見つからないし、警備上も問題無かったんだってさ。
これからも見回りを強化するとは言ってたらしいけどね。

その後も、居残り練習していた娘が何回か音を聞いたらしいよ…
石でも引きずっているように、ズズー、ズズーって。
で、ある娘は「学院に伝わる噂の一つじゃないか」なんて言い出しちゃって。
その噂っていうのがさぁ、『正門の横の創立者の像が、夜になると歩き出す』なんだって。
あたしは、今どきそんな迷信みたいな話はあり得ないよ、って言っておいたんだ。
ただ、変に噂が広まって、パニックにならなければ良いんだけどね…。

「どう思う?瑞穂ちゃん」
「どう、って言われても…」
「むっきー!あたしが後輩の事でこんなに気を揉んでるってのに!!」
「わわっ!まりや落ち着いてよ!!」
「後輩たちが困っているんだから、瑞穂ちゃんがやるべき事は一つでしょ?!」

―続く―

447 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/06(火) 20:41:16 ID:FhaBwTVY0
『 学院であった怖い話 Part2 その2 』

「つまり…僕に事実を確かめろ、と?」
「んふふ〜。それでこそ瑞穂ちゃん!なんせ護身術も完璧だし、何かの時も任せてあん♪心」
「いや…あん♪は関係無いと思うんだけど…」
「今日はもう遅いから、明日の夜どうかな?あたしも付き合うから」
「わかったよ…とりあえず調べてみるから」
「んじゃ、よろしくね〜」
「はぁ…何でこうなっちゃうんだろ」
またまた厄介事を押し付けられ、重いため息の瑞穂ちゃんです。

翌朝―正門でふと立ち止まる瑞穂ちゃん。
手入れの行き届いた植え込みの中に、『学院創立者 鏑木伯之像』が立っています。
「考えてみたら、僕のご先祖様だよ。でもこの像が動くなんて…まさか、ね」
複雑な表情でご先祖様の像を見上げます。
(どうか、ご先祖様に関わりがありませんように…)
軽く目礼を送り、瑞穂ちゃんは教室に向かいます。

「聞き込みしたけど、誰もそんな噂は知らないって」
「ん〜そっか。あたしの方も新しい情報は無かったよ」
昼休み、まりやと情報交換です。
「やっぱり自分で確かめるしかないってことだねー。頼むよ、瑞穂ちゃん」
「結局…そうなるわけね」

その日の夜半過ぎ――「んじゃ、行ってみようか」
月明かりに照らされて、瑞穂ちゃんとまりやの姿が浮かび上がります。
「まりや…音がするのは校庭からなの?」
「うん…校庭から校舎に向かって進んでるみたいだって言ってたよ」
「じゃあ、その通りに調べようか」
校門を過ぎて、校庭の半ばまで進んだその時です!!

―続く―

448 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/06(火) 20:43:14 ID:FhaBwTVY0
『 学院であった怖い話 Part2 その3 』

ズズ〜ッ…ズズ〜ッ…重々しい音、校庭を横切る黒い影!!
「ででで出たー?!」
「ちょっ、ちょっとお〜!マジ?!」
「むっ?!誰かおるのかっ!」
少し慌てたような男性の声が響きます。
「あ、あなたは一体どなたですか?こんな時間に何をなさっているのですか?!」
不審者?の前で身構えて、瑞穂ちゃんが問いただすと…
「見つかってしまっては仕方ない。すまぬ…悪さをするつもりは無かったが…」
黒い影は徐々に初老の男性に姿を変え、逃げる様子も攻撃してくる気配もありません。
「あれ…?瑞穂ちゃん、この人、どこかで見たことあるような…」
「まりや…この人、正門の横に立ってる…」
「いかにも。この学院の創立者、鏑木じゃよ」

(…ってことは、瑞穂ちゃんのご先祖様?)
(そういうことになるね…認めたくないけど)
「驚かしてすまんのう。ついでと言っては何だが、少々話し相手になってはくれんか?」
「わ、わたしたちで良ければお相手いたしますが」
「ありがたい。この学院の生徒なら、わしがこの学院を創立したいわれは聞いておるな?」
「はい…近代化と共に女性にも教養の場が必要、という理想に基づいてと伺っています」
「さよう!腐…婦女子の勉学の場をという理想に萌え…あ、いや燃えてわしは一念勃…発起したっ!」
「「………」」
「そして、理想の楽園…もとい学園の創立者として称えられ、わしはこの地に顕彰された」
「は、はぁ…」
「じゃが…わしとても人の子、学園の華やかな空気に触れていると…若かりし頃を思い出してのう…」
「それで…校内を歩き回っていたのですか?」
「騒ぎを起こすのは本意では無いからな。昼間の残り香を求めて、課業の終わった校舎を徘徊しとった」
(瑞穂ちゃん…ずいぶんファンキーなご先祖様だね…)
(…い、言わないで)

―続く―

449 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/06(火) 20:44:59 ID:FhaBwTVY0
『 学院であった怖い話 Part2 その4 』

「しかし、時代が変わってもそなた達のような聡明な生徒を擁しているとは…喜ばしいことじゃ」
「いや〜はっはっは!お上手ですわ〜鏑木様!」
おだてられて舞い上がりまくりのまりや。
「で、だ。そなた達を見込んで、一つだけ頼みがあるのじゃが…」
「もっちろん!あたしらに出来る事なら遠慮無く仰って下さい!!」
「では…ほんの少しでいいのじゃが…その…腰布の裾をじゃな、ちらっと」
「え…えええ〜〜っ?!」ご先祖様の爆弾発言に驚く瑞穂ちゃん。
「できればそちらの…背の高い方にお願いしたいのじゃが」(ぽっ)
またまたとんでもないことを言い出します。
「そそそんなはしたない真似はわたしには出来ません!」
「そこを曲げて何とか!さればわしも二度と徘徊などせんと誓う!この通りっ!!」
瑞穂ちゃんの前で土下座する鏑木伯。
「瑞穂ちゃん…聞いてあげようよ。命まで取られるわけでも無し、問題解決で一石二鳥だよ?」
「他人事だと思って…わ、わかりました。お手をお上げ下さい…とほほ〜」
「なんとっ!頼みを聞いてくださるかっ!」

「こ…これで…よろしいでしょうか…?」
羞恥に震えながら、瑞穂ちゃんは半分涙目で自分のスカートを少しずつたくし上げます。
「ぬおおお〜〜〜っ!これぞ究極のおかず!至高の逸品!!まーべらすぅ〜〜〜っ!!」
ガッツポーズ?のまま、鏑木伯の姿は少しずつ闇に同化していきます。
「あ…消えちゃった。なんかお騒がせだったけど、これで万事解決だね…って、瑞穂ちゃん?」
「…ご先祖様にまでおかず呼ばわりって…僕はどうすれば…ううっ」
「男のプライド丸つぶれか…まぁ良いことしたんだからさ。ほら、帰ろうよ」

翌朝――正門前です。
「にひひ〜瑞穂ちゃんのご先祖様…また動かないかなぁ?」
「まりや…思い出させないでよぉ…もう二度と動かなくて良いよ」
微妙に色つやが良くなった『鏑木伯之像』がそこにありました…。

―完―

450 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/06(火) 20:48:06 ID:FhaBwTVY0
書いているうちにご先祖様がただのエロじじいに…合掌
怖い話はとりあえずこれで打ち止めです。

451 :名無しさん@初回限定:2007/02/06(火) 22:28:13 ID:UPZEJQzi0
最低だ、最低な爺をありがとう、知らなかった、銅像の艶出しにはいいおかずが必要なんだw
理想と現実はこんなもん……かもしれんが、やっぱりいやじゃあああああああ
でも糞爺、漢としてある意味格好いいぜ


あ、>>450 もちろん、GJだ!


452 :名無しさん@初回限定:2007/02/06(火) 23:11:33 ID:pRP/jf9r0
>>445
なんかあまりにも由佳里をいじめすぎるので、正直気分が優れません。

453 :名無しさん@初回限定:2007/02/06(火) 23:28:39 ID:SE0XHq1E0
452にはげどー

454 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 01:24:51 ID:N7grgCSXO
読んだ事無いから452の言う事がわからないな
……読む気はしないけど。

455 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/07(水) 01:28:57 ID:fWknIDoT0
>>452

たしかにちょっとやりすぎたかな、とは思います。が、
由佳里ちゃんのフォローはちゃんと完結編でするつもりです。

456 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 02:34:31 ID:K4Vxk9Tq0
俺もスルーしてるから>>452の気持ちが分からない

457 :おとボクまとめ中の人 ◆OTBKTbDm8M :2007/02/07(水) 11:57:48 ID:yffwbCvH0
東の扉氏、451氏、GJです!

>>東の扉氏
15レスのSSを投稿するのに、3時間以上かかっているから >>434 のような割り込みがはいってしまいます。
自分のPCのエディタですべて書き上げた上で、
それを「32行、2048バイト以内」の制限に合うように分割して、まとめて一気に投稿する、
というワザを覚えてください。
Windowsユーザーなら、たとえばMKEditorのように、
MDI(一ウインドウ内に複数のタブを作ってそれぞれのファイルを編集できる)で、
かつ編集中のファイルのサイズが表示されるエディタが便利です。
あと、この板では、板全体で最近10の書き込みのうち3個以上が同じ人からだと書き込み制限が働きますが、
2分ぐらいの間隔で落ち着いて投稿すれば、ほとんど引っかからないと思います
(はじめとおわりに1レスを、というのはそれを前提としたアドバイスです)。

せっかくの由佳里ちゃんへの愛が、つまらないことで批判の対象にならないように気遣いすることも、
SS作家として必要なことだと思いますよ。

458 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 17:34:27 ID:MAyeC1i80
>>424-428
にも突っ込んでやれ


459 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:30:56 ID:3XZczml00
お姉さまのモテ話を書こうとしたらまた変なのが出来たので投下します。

460 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:31:30 ID:3XZczml00
『最凶の応援』

寮での朝食での場面
「お姉さま、明日のコンクールは来て下さるのですか?」
「もちろんよ、奏ちゃん」
「あたしも応援いくね」
「有難うございますなのですよ〜。お姉さま、由佳里ちゃん」
横に座っているまりやにも声をかけた。
「まりやは行かないの?」
「う〜ん。残念だけどムリね。あたしは明日はバスケ部の応援に行こうと思うの」
「バスケ部の?」
「うん。明日はウチのバスケ部、聖M学園と練習試合なのよ」
「M学園ってあの…お嬢様学校の?」
「そう。ウチもお嬢様学校だけどね。ウチは財界人の息女が多いけど、向こうは政界人の息女が多いのよね。
だからって訳でもないけどお互いライバル意識が強くて。明日の試合はM学園の体育館でするのよ」
「へえ。その試合に応援にいくの?」
「うん。キャプテンがあたしが可愛がってる2年生なの。ちなみに対戦成績は3勝3敗。きっと向こうの応援は凄いわよね〜」
「うちからの応援はないの?」
「明日は演劇コンクールにみんな行っちゃうわよ。演劇部にはスターが多いから…ね、奏ちゃん」
「いえ、あの、そんななのですよ〜」
奏が顔を赤らめてもじもじする。
「だからせめて、あたしが応援にいってあげようと思って」

461 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:32:38 ID:3XZczml00
次の日、M学園の体育館。
たかが練習試合ではあるが、M学園側の応援の生徒が大勢ひしめき合っている。

(○○先輩がんばってー)
(△△さんファイトー)
黄色い声援が既にひしめいている。

その体育館の一隅で恵泉バスケ部キャプテンが部員に檄を飛ばしていた。
「みんな、相手の応援に飲まれないようにしっかりね。敵地なんだから相手の応援があるのは当たり前。
うちは運悪く、応援が誰もいないけど…」
「あたしがいるでしょう」
壁際でみているまりやが声をかけた。
「すすいません。まりやお姉さま」
そのとき、体育館の反対側にいたM学園バスケ部のキャプテンが挨拶にやってきた。
「ごきげんよう。恵泉バスケット部の皆様。本日は宜しくお願いいたしますわ」
「ごきげんよう。こちらこそ宜しくお願いします」
キャプテン同士互いに会釈を交わすが、そこはかとなくライバル心がにじみ出る。
「当校の応援の声が大きくて申し訳ありません。どうか御容赦ください」
「いいえ、全く気にしていませんから。お気遣い有難うございます」
「我が校の生徒は愛校心が過剰なものですから。そういえば、恵泉の方の応援はおいでになっていないのですか?」
わざとらしい!!恵泉キャプテンが心中、憤慨する。
しかし、まりやはこの光景をにやにやしながらみていた。

462 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:37:15 ID:3XZczml00
「たかが練習試合に応援なんて必要ありませんし。お断りして参りましたの」
「さようですか。そうですわよね。応援と実力は関係なんてございませんよね。
負けたのは応援がなかったからだなんて……ある筈がございませんものね」
ほほほ…と高笑いするM学園キャプテンの顔が急に固まった。
「皆さん、ごきげんよう」
体育館の扉をあけて紫苑があらわれた。
「し、紫苑お姉さま!?」
それまで黙ってキャプテン同士のやり取りを見ていた部員たちが慌てだした。
「なな何故、こちらに!?」
「あら、私、皆さんの応援にきましたの。まりやさんから本日の試合のことをお聞きしまして」
バスケ部部員たちがわっと紫苑のまわりに駆け寄った。
まりやが、にひひと笑った。

相手の応援生徒も紫苑に気がつき始めた。
それまで大声で黄色い声援を飛ばしていた応援団が急にヒソヒソ声でしゃべりだした。

(あの方はいったい…?)
(もしかしてあの方が、かの学園のエルダーシスターという人では?)
(エルダーシスター?)
(おキレイなかたね。優雅で威厳があって…)


463 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:40:41 ID:3XZczml00
「え、えっと、どうやら応援の方が少数ながらいらっしゃったようですわね。
ところで…あの…御紹介いただいて宜しいでしょうか」
M学園キャプテンがなんとかプライドを建て直し、恵泉キャプテンに声をかける。
「ええ、こちらは我が校の三年生で…」
「十条紫苑と申します」
紫苑が軽く会釈した。
「あ、こここちらこそ宜しくお願いいたします。どうぞごゆっくり応援していってください」
M学園キャプテンはちょっと嫉妬心が芽生えるのを感じたが、
しかしたったひとりだ、うちの応援は負けてないと自分を励ました。
「十条さま、あの、失礼ですが十条さまが、かのエルダーシスターという方なのですか?」
「いいえ、私は…」
瑞穂が扉をあけて現れた。
「あっ、瑞穂さ〜ん。こっちこっち」
楽しげなまりやの声にそれまできゃっきゃと騒いでいた部員たちがピタリと固まる。
体育館中のざわめきが一気に止んだ。
しーんと静まり返る中、瑞穂が優雅にやってくる。
長身で、背筋のピンと張った美しい立ち居振る舞いに体育館中の目が釘付けになっている。
「遅れてごめんなさい、まりやさん。バスケ部キャプテンの方は?」
まりやに紹介されて、瑞穂はバスケ部キャプテンに挨拶する。
「ごきげんよう。応援に参りました。頑張ってくださいね」
「あ、あああ有難うございますぅぅぅ…」
口調が完全にうわの空になっている。

464 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:43:20 ID:3XZczml00
続いて瑞穂はくるりとみんなの方をむくと、優しく微笑みながら、
「みなさん、全力で頑張ってくださいね。微力ながら応援させていただきますよ」
と声をかけた。
「はははは、はい」
「ああああ、ありがとうござ…」
「………」
全員、感激のあまり全力で首を縦に振るばかり。
「あの方が当学院のエルダーシスター宮小路瑞穂さんですわ」
紫苑がM学園キャプテンに瑞穂を紹介した。
「………」
しかし、M学園キャプテンは瑞穂をみて惚けたように固まってしまっている。

相手の応援団も、相手のバスケット部員も体育館中の全員が、瑞穂たちの会話を固唾を飲んで聞き耳を立てていた。

(あの方が…)
(あの人がエルダー…)
(噂どおりですわ)
(写真!写真を)
(携帯ではダメです、カメラを…)
(光学部なら…)

一気に会場が爆発した。
凄い勢いで始まる会話。応援のことは全員の頭から吹き飛んでいる。

465 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:46:28 ID:3XZczml00
「にひひ、始まったわね」
面白そうに笑っているまりや。
昨日、瑞穂はまりやから話をきくとその場で奏に謝って、バスケ部の応援に行くことに決めた。
そのことを紫苑に説明すると紫苑もまた応援に行きたいと云い出したのだった。
「椅子を、お姉さま方に椅子を!」
壁際に3つ椅子が並べられる。
「お姉さま、お茶をどうぞ」
水筒のお茶が出される。
M学園キャプテンはふらふらと自分のチームへと戻っていった。
バスケ部キャプテンはみんなを集めて改めて檄を飛ばしている。
「エルダーおふたりの応援を賜るなんて我が部創設以来の快挙です。
これほどの応援、かつて経験したことがありません。あなたたちも悔いはないでしょう?」
云ってる内容は危ないが、本人に自覚はない。
聞いている部員たちも感無量な表情だ。涙を流している娘もいる。
「では死力を尽くしましょう。これでもし負けるようなら…。いいわね」
『はいっ!!』
悲壮な覚悟の檄を聞いて慌てる瑞穂だが、まりやは全く慌てていない。
「大丈夫だってば。決着はもうついてるわよ」


466 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/07(水) 19:49:12 ID:3XZczml00
まりやの云うとおりだった。
相手の応援生徒達が先ず、自校を応援しない。
それどころか、瑞穂たちが声援するのに合わせて恵泉を応援してしまっている。
なぜ自分は恵泉女学院に入学しなかったのかと悔やむ生徒も多数いた。
何よりもM学園バスケ部員たちの闘志が削がれてしまっている。
なかでも間近で瑞穂と紫苑をみたキャプテンの虚脱ぶりは顕著だ。
なにかぶつぶつ云っている。
「負けた…負け…うらやまし…」
云っている内容は自校の生徒にかなり失礼だが、
実際、大部分の生徒がもはや応援していないのだから仕方ないだろう。

結局、この試合は大差で恵泉が勝ち、バスケ部員達はふたりを連れてきてくれたまりやに心から感謝した。

この試合以降、エルダーの応援は勝負に大きく影響すると認識され、近隣の学校から
恵泉エルダーは最凶兵器である、と呼ばれたとか・・・。

  Fin


超お約束な展開で・・・
どうしても変な方向に行ってしまう・・・orz

お粗末さまでした


467 :名無しさん@初回限定 :2007/02/07(水) 20:25:22 ID:VW7vle310
最終兵器・・・・わろた

468 :名無しさん@初回限定 :2007/02/07(水) 20:31:09 ID:VW7vle310
最終兵器・・・・わろた

469 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 21:06:07 ID:q6EnJjsN0
>>459-466
GJ!です。これが、これがおとボクというものです。

470 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 22:28:20 ID:UiUpdkUB0
L鍋氏GJです
こういうジャンル好きじゃー

471 :シンデレラ外伝:ゆかでれら:2007/02/07(水) 23:21:02 ID:C67bKME40
電波受信したので投下を試みてみる。
---------

 むかしむかしのことです。
 ゆかでれらはいじわるなお姉さまにいつもいじめられていました。
「ほらほら〜、ここがええのんか〜、うりうりっ!」
「やぁ、やめてくださいぃぃ〜〜!」
 もとい、いじられていました。

「ううっ、もっとまともなお姉さまがいてくれたら……」
 でも、紫苑お姉さまも貴子生徒会長もメイドの楓さんもみんな奏ちゃんとばかり仲良くしています。
「はぁ……」
 そんなゆかでれらは宮小路城のダンスパーティーに思いを馳せるのでした。
「瑞穂お姉さまみたいな素敵なお姉さまが出来て、わたしのことを…………あん♪」
 こうして、ゆかでれらは眠れぬ夜を過ごすのでした。


472 :シンデレラ外伝:ゆかでれら:2007/02/07(水) 23:22:47 ID:C67bKME40
 そしてダンスパーティーの夜。
「魔法使いさんお願いです。私をダンスパーティーに連れて行ってください!」
「あー、残念だけど由佳里、圭なら奏ちゃんのところに行ってるわよ」
「な、なんですってー!?」
 ゆかでれらにとって更に気の毒なことに、魔法使いの圭さんは奏ちゃんの所属する演劇部の部長さんでした。

「そんなぁ……頼みの綱の魔法使いさんまで奏ちゃんの味方なんですかっ!
 ……っていうかなんでまりやお姉さま出かけてないんですかっ!?」
「いやだって、あんたはあたしにふりふりのドレス着て踊れっていうのかい?」
「う……」
 想像したら怖いことになった、のですがそれを言ってしまうともっと怖いことになるのでゆかでれらは黙っていることにしました。

「……まあなんだ、けっきょくあたしたちは似たもの姉妹だ、ってことね」
「……うううぅ……」
「でも大丈夫、由佳里にはあたしがついてるから」
「お姉さま……」

「っていうわけで! ふふふっ、今夜は寝かさないわよゆかりんっ!」
「な、なんですかそれ、っていうかゆかりんじゃありません、っていうかなんですかその怪しい手の動きは!!」
「ふっふっふ〜。泣いても叫んでも助けは来ないにゃ〜?」
「だ、だーれーかー!?」

 こうしてゆかでれらは、いつまでもえろえろにくらしましたとさ。
 めでだしめでたし。

「め、めでたくなんかないです〜〜〜!」

---------------

473 :名無しさん@初回限定:2007/02/07(水) 23:24:25 ID:C67bKME40
以上です。
…まりやもゆかりんも嫌いなわけではない、
むしろ好きなのに、どうしてこうなってしまうのでしょうか…。

474 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 00:41:41 ID:g1pLXbZw0
>>473
だがそれが(・∀・)イイ!!

475 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 01:14:29 ID:Q/qnLVRJ0
>>459
ジャンル名、瑞穂モテ、始まったな
受けや攻め等生易しい、瑞穂こそ正義!なあんた、大好きだぜ。

>>473 報われないバーグって、輝いてるな、素晴らしい


476 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 18:54:23 ID:O28n9GLZ0
>>459
L鍋さんGJ! 
原作の雰囲気を出しつつ、自身の味も出しててすごいですね
原作ゲームやってる時みたいにニヤニヤしてしまった

>>473さんGJ!
つくづく、まりやとゆかりんはいいコンビですな
二人だけでも話が転がる いや、なんともいい物です

477 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 19:45:26 ID:OWg/WrqX0
酔っ払ってキス魔になった瑞穂ちゃんSS誰か書いてくれ〜

478 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 22:11:43 ID:uZNEEGYD0
【手作り】バレンタイン総合スレ56個目【チョコ】
バレンタインに関する総合スレです。慣用と慈悲とルールを守って書き込んでください。
注意事項:宮小路瑞穂様、十条紫苑様、厳島貴子様、小鳥遊圭様以上4名に関する話題は専用スレ(2参照)をご利用ください。
・チョコレートの受け渡しは直接あるいは机の上推奨。・下駄箱の中は衛生上の問題がありますので非推奨です。
詳しくは生徒会裏HP tp://seiou .edu.jp:70214/seitokai_ura.html
関連スレ
【本命/エルダー】チョコに幾らかける?40個目【義理】
【材料】チョコレート販売情報スレ25TH【プレミアチョコ】
ユカリンのお料理教室チョコ分室4TH
その他関連スレ2
よくある質問3-6参照
過去スレ7-10参照
234:名無し:》221スレ違い》1を熟読のこと。まあ良いでしょう。お姉さまは甘いものがお得意でないようです。  参考スレ お姉さまを見守るスレ80TH
235:名無し:甘やかさない
236-238: ----削除されました---
239:221:スマソ》ALL H.K先生にお叱りを受けてまいります
240-248: ----削除されました---
249:名無し:奏さんの好み誰か解りませんか
250:名無し:劇甘イチゴチョコレートで宜しいかと。
251:名無し:》249むしろプレゼントはホワイトデーの方が宜しいのでは?
小ネタ 季節ネタということで、スレ汚しスマソ

479 :名無しさん@初回限定:2007/02/08(木) 22:54:06 ID:PP/82FFL0
まりや「瑞穂ちゃんて転校してくる前はいっぱいチョコ貰ってたんでしょ?」
瑞穂「え〜ぜんぜん貰えなかったよ」

証言
「いくらなんでもね〜同性にはあげられないわよ〜」
「どの男にあげるか興味あったけど結局誰にもあげなかったね」
「男子どもは瑞穂ちゃんが誰にもチョコあげないから逆に安心してたわ」
「ホワイトデーにあげようとしたら綺麗な背負い投げを喰らっちゃったよ」

まりや「なんつーか想像通りね」

480 :名無しさん@初回限定:2007/02/09(金) 00:05:04 ID:6wqimQbC0
>>473 GJです
短文ながらも影の薄いゆかりんの特徴を凝縮した作品かと思います

481 :名無しさん@初回限定:2007/02/09(金) 19:15:12 ID:hFrt7i740
>>479
前の学校には制服が無かったのか・・・?
まさか男子の制服を着てても?

482 :名無しさん@初回限定:2007/02/09(金) 20:00:45 ID:rThjdvMx0
>481 恐らくwwwww

483 :名無しさん@初回限定:2007/02/09(金) 22:25:49 ID:Z/1J2rVE0
男の子にも大モテの瑞穂きゅん
貞操の危機をどうやって乗り越えたのだろう

484 :くぎバット:2007/02/09(金) 22:46:33 ID:VtXWo8GG0
その日の朝、瑞穂ちゃんが教室に入ると圭さんの姿がなかった
予鈴が鳴り授業が始まっても姿を見せなかった
授業が終わり美智子さんに圭さんの事を聞いてみる
「圭さん風邪でもひいたんですか?」
「あら、圭さんならチョコレートの材料をそろえると言っていましたけど」
「もうすぐバレンタインですものね。でも学校を休んでまで材料を買いに行くんですか」

「今年も来たかね」
「一年ぶりねウムル=アト・タウィル」
「それでは行くがいい!銀の鍵の門をくぐって!」
「いざ!未知なるカダスにチョコを求めて!」
−小鳥遊圭の冒険は今、始まったばかり!−



485 :くぎバット:2007/02/09(金) 22:50:53 ID:VtXWo8GG0
2/14
「というわけでバレンタインチョコよ、瑞穂っち」
圭さんがチョコを瑞穂ちゃんに手渡す、にこやかに、怒りのオーラを放ちながら見つめる美智子さん
「あ…ありがとうございます…かわいくラッピングまで…」
ぐげっ…げっげっげっげっげ……ぐげげげげ
「なんか…中から奇妙な鳴き声が聞こえるんですけど…それにとてつもない臭いが…」
がさがさがさっ
「中で何か動いてるっ!」
瑞穂ちゃんはあわててチョコ?を落としそうになる
「大丈夫…」
「無表情に言わないで下さい…何を材料にして作ったんですか…」
「イブン・カズィの薬粉をベースにイホウンデーの角とチャウグナルフタグンの牙の粉末
 黄金の蜂蜜酒を適量混ぜてトッピングは星の精。
 それをアルハザードのランプの炎で煮込んだの、ブーアミタドレス山の山頂で」
チョコ?を圭さんの胸に押し付ける瑞穂ちゃん
ほとんど悲鳴に近い声で圭さんに頼む
「気持ちだけ貰っておきますので、丁重に!そして適切に処分して下さい!」

486 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/10(土) 03:21:54 ID:kG+UMACw0
>>457

遅レスですが、すみません。
SSが完成してから投下してはいるんですが、
以前4スレ目を投下しようとして、30分連続投稿規制が解除されなかったことが何度かあったので、
それだけの時間が必要だと思い込んでいました。
どうすれば規制時間を狭められるか、方法を考えてみることにします。

487 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 10:52:48 ID:rxeiUHn20
>>485
もしかして、いや推測だけど、アリスマネタ?

488 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 15:12:54 ID:Gcy+j1xq0
>>485
14/14まであるのかと思ったw

489 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 16:43:18 ID:fTZxsMx70
>>478
テンプレに
【裸電球】作戦『みんなはひとりのために』 設計図3枚目【黒き尖塔】
も追加していただきたいわ。

490 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 17:25:01 ID:GZ/AjRvW0
>>487
クトゥルーネタでしょ
ランドルフ・カーター・シリーズ

491 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:22:08 ID:0AbN2qtJ0
バレンタインもの、いつもと違う感じの投下してみます

492 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:22:57 ID:0AbN2qtJ0
『火山噴火』

昼休み、教室で瑞穂、紫苑、圭、美智子の四人でお弁当を食べていた。
「明日のバレンタインですが…」
瑞穂が紫苑に尋ねる。
「エルダーにはかなり多くのチョコレートが贈られると寮で聞いたのですが本当でしょうか?」
「ええ、そうですわね。去年は私は入院していたので戴くことが出来ませんでしたが…」
ちょっと寂しそうな顔をする紫苑。
「でも代々のエルダーは学院中の皆さんからチョコを贈られるそうですよ」
「今年は瑞穂さん、きっと凄いですよ。なにしろ歴代最多得票ですから…」
美智子がにこにこと微笑みながら云った。
「もちろん私も贈らせて頂きますね」
「数知れない愛と欲望が一身に集中…、ふっ、生まれてきて良かったわね、瑞穂っち…」
「物凄くいやな云い方しないでください…。そういう圭さんもチョコが多いんじゃないですか?」
「そうでもないわよ。去年は3つくらい手渡しで貰ったけど。そのうち1つは美智子だし」
「意外ですね。圭さんは凄く人気があって、多分ファンクラブもあるかもって奏ちゃんから聞きましたよ」
「そうですわね。圭さんは人気がありますものね」
美智子がにこにこしながら云う。
「………」
ぶるるっ
「あら瑞穂さん、どうしました?」
紫苑が尋ねた。
「いえ、なんか…。ちょっと寒くなってきましたね」
「そうですか?特に寒くはないですが…」
「でもね瑞穂さん、圭さんは云われるほどにはモテないんですよ。ね?圭さん?」
笑みを絶やさない美智子。
「………まあね」


493 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:25:54 ID:0AbN2qtJ0
「そうでしょうか?去年の劇はすごく素敵でしたよ」
「もういいわよ」
少し顔を顰めて圭が遮るのを、照れと受け取ったのか瑞穂が調子にのってついつい軽口をつづけてしまった。
「舞台の後も下級生の子たちが噂してましたしね!きっと今年はいっぱい貰うんじゃないかしら。
もし沢山もらえたら圭さんも嬉しいんじゃありませんか?ね?美智子さん」
ぶるるっ!瑞穂が自分の腕をみると鳥肌が立っていた。
「……本当……やめて、ちょうだい…………墓穴を掘るのは…」
なぜだか圭が少し青ざめているようにみえる。その横でにこにことお茶を飲む美智子。
「ねえ、ほんとに寒くありませんか?」
「いいえ。でもなんだか少し空気が澱んでいるような気がしますね。換気したほうがよろしいかしら」
ほんわかとした紫苑、理由不明の鳥肌を立てている瑞穂、少しひきつった表情の圭。
「圭さんは自身のバレンタインには興味がありませんの。そうですよね?圭さん」
ゴゴゴゴゴッッ………
終始、笑みを絶やさない美智子。
「………ぁぁコワイ……」

         ・
         ・
         ・


494 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:28:53 ID:0AbN2qtJ0
美智子が毎年恒例にしていること…それはバレンタイン当日はいつもより10分早く一人で登校すること。
そして今年も…。
下駄箱に到着して、下駄箱の扉を開けるとチョコレートが1個入っていた。
名前を確認するが、記名しているものは何もない。美智子は軽く微笑んでカバンの中にそのチョコを入れる。
バレンタインにチョコをもらうのは、やはり好意を寄せられているからで美智子としても嬉しい。
学内受付嬢の筆頭として隠然たる影響力をもつ美智子を、敬慕の目で見る女生徒も少なからず存在する。
続いて、小鳥遊と名札のある下駄箱を躊躇いなく開ける。
チョコが7個入っていた。辺りを見渡し人気が無いのを確認すると、そのチョコを全てとりだし名前を確認する。
そして、メッセージカードや手紙は全て抜き取り、自分のカバンの中に入れる。これでチョコの身元が判るものは何もない。
そしてチョコレート本体は……。チョコレートに直接名前が書かれているかも知れない。
(それなら…)
今度は、宮小路と書かれた下駄箱を開ける。そこにはチョコが30個以上入っている。
…木の葉を隠すなら森の中、チョコを隠すなら…


…10分後、瑞穂とまりやが登校して来る。
「ひっ」
「どうしたの?瑞穂ちゃん。ありゃあ、下駄箱からはみ出してるわね。こりゃすごいわ」
「と、とにかく上履きを発掘しないと…」
下駄箱の扉を開けると、中からチョコが落ちて……来ない!!
「うわあ!手前の方は完全に潰れちゃってる!掻き出さないとだめね」
「うううっ」
手前の箱から一つずつ引っ張り出す。潰れた箱の隙間から中のチョコがポロポロとこぼれ出す。
「す、凄いわね…。わっ、ロイズの生チョコがグチャグチャ…。
うわ、こっちはエリーのトリュフがボロボロ…。あたし、こんなの初めてみたわ」
「…こうまでして下駄箱にいれなくても…」



495 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:31:52 ID:0AbN2qtJ0
教室に着いた美智子がドアを開けると、中にいた下級生らしき生徒が慌ててお辞儀をして後のドアから出て行った。
どうやら瑞穂の机にチョコレートを置きに来たようだ。他には教室に誰もいない。
美智子は先ず、自分の机を見てみる。机の中から1個チョコレートが出てきた。
名前を確認すると一年生だった。美智子は軽く微笑んでカバンの中にそのチョコを入れる。
バレンタインチョコを貰うのはやはり嬉しい。
続いて圭の机を確認すると、机の中から5個チョコが出てきた。手早くそのチョコ全て名前を確認する。
そして、メッセージカードや手紙は全て抜き取り、自分のカバンの中に入れる。これでチョコの身元が判るものは何もない。
今度は、瑞穂の机を確認する。
机の中には既にいっぱいのチョコが入っていた。
美智子は素早くあたりを見渡した…。


程なくクラスメートが次々と登校してくる。
「お早う、美智子」
「お早うございます。圭さん」
圭は今日は一人で登校である。
「チョコレート手渡しされましたか?」
「うん。校門のところでひとつ」
「それ、見せてもらえますか?」
にっこり笑って手を差し出す美智子。一瞬躊躇するが、何も云えず圭はチョコレートを差し出す。
「………」
美智子はチョコレートを素早く確認すると、添えてあるメッセージカードを抜き取ると、チョコを圭に返した。
「このチョコはお返しします。好きな人に手渡しをする、私もその勇気を認めるのには吝かでは有りませんから」
「………」


496 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:34:56 ID:0AbN2qtJ0
やがて、紫苑と紙袋をもった瑞穂が教室に入ってくる。
その紙袋には粉々のチョコがたっぷり入っている。
「お早うございます。みなさん」
「お早うございます。圭さん、美智子さん」
瑞穂が自分の机の上の山をみて呆然とする。
「なに、これ?」
「40個くらい有りそうですね」
紫苑が面白そうに云った。
「で、でもこのくらいなら何とか紙袋に…」
「あら、机の中にも入ってましてよ」
「あっ、本当! と、とりあえず中の物を発掘しないと」
ごそごそとチョコをひとつずつ引っ張り出す。
「あれ?え?うわ、まただわ」
机の中を見て声を上げる瑞穂に美智子がそ知らぬ風に声をかける。
「あら、大きな声でどうなさいましたか、瑞穂さん」
「机の中にチョコが押し込まれて潰れているんです」
「まあ、それは大変」
まるっきり棒読み口調の美智子。しかし瑞穂は気づいていない。
紫苑も興味深げに覗き込む。手前の方の箱が完全に潰れていた。
「まあ凄いですわね。さすがは瑞穂さん、人気があるというのも大変ですわね」
「紫苑さん、変な感心の仕方をしないでください。むしろこれは逆の感じが…」
がっくりうなだれる瑞穂。にこにことそれを見ている美智子。
さらにその美智子をちょっぴり冷や汗をたらしてみている圭。
「もしかして、私、みなさんに嫌われてます?」
「そんなことはないと思いますよ。瑞穂さんは過去最多得票のエルダーですよ。誰も嫌ったりなんて。
まあ、恨みや怒りというものは知らないうちに買ってしまうものですけど……」

497 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:37:54 ID:0AbN2qtJ0
「美智子、それフォローになってない」
圭がやや焦り気味にたしなめた。
「きっとみなさん、焦って机の中に詰め込んだんですね」
「……誰が焦ったのやら…」
ぼそりと呟く圭。
「と、とにかくチョコを片付けないと…」
美智子と圭も手伝って、机の上のチョコと机の中の砕けたチョコを瑞穂が持参した紙袋の中に入れていく。
「はい、瑞穂さん。コレをさしあげますわ」
すべて紙袋に入れ終わってから、美智子がチョコレートと白紙のメッセージカードの束を差し出した。
「私から瑞穂さんへのチョコとメッセージカードですわ。はい、紫苑様もどうぞ」
「あら、いただけるのですか。うれしいですわ」
「メッセージカード?」
「200枚ありますから。チョコレートを贈ってくださった方に全員にお礼状を書いてくださいね」
「ぜ、全員!?」
ぐちゃぐちゃにチョコレートをつっこんである紙袋をみて瑞穂は声を上げる。
「名前の分かる人すべて。もちろん。私も手伝わせていただきますから。
それから全部のチョコレートを最低でも一口は食べてあげてくださいね。砕けている分もあわせて」
「砕けた分もですか!?」
「はい、もちろんですよ」
「……分かりました」
がっくりと深いため息を吐く瑞穂を、楽しげにみつめる美智子だった。


498 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:40:58 ID:0AbN2qtJ0
放課後、図書室にて。
「……やったわね、満足かしら、美智子」
「圭さん、何のことですか?」
「とぼけるわりには随分と用意周到だったじゃない」
「勿論です。私は瑞穂さんのことが大好きですもの」
「…よくいうわね」
「大事な人だから、瑞穂さんの人気にキズがつかないように気をつけてますわ。
あの方の友人でいられるのは私の誇りでもありますから」
「……でもやり過ぎだったんじゃないの。今日の瑞穂さん、ちょっと可哀想だったわね」
「それに何か問題でも?」
全く躊躇いなく微笑みながら即答する美智子に、とっさに言葉がつまる圭。
つくづく思う。美智子を敵に廻してはいけない。

499 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/10(土) 19:43:52 ID:0AbN2qtJ0
「……いや……、それであたしあてのチョコは?」
「何のことです?」
「わかってるのよ。美智子が毎年、早く登校する理由」
「だから?」
「………」
「私は嫉妬深いんですよ、圭さん。友人以上に大切な人が私以外の愛情を受け取ることを、
黙って見過ごすことは出来ませんの。だから、圭さん……」
美智子がにっこりと圭に笑いかける。

「圭さんが私以外のチョコレートを気にかける必要はないのですよ」
「………」

害意のなさそうな表情の美智子をみて圭は思った。
絶対に美智子を敵に廻してはいけない…。
決して美智子を怒らせてはいけない…。

「圭さんの分のメッセージカードはすべて私が代筆して返答しておきました。
あなたのファンの子を傷つけるのは私の本意ではありませんから」

たぶん美智子には10年、20年先も敵わない…と。


  Fin



バレンタイン、嫉妬の祭典といえば、圭さんが唯一恐れるこの人でしょう。
私が好きなこの黒い人、ということで投下しましたが…

お粗末さまでした。

500 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 20:26:45 ID:WCbetOdR0
乙!
この黒さが た ま ら な い

501 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 23:23:08 ID:zj6ccwUx0
┓¨ ┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ┓¨ ┓¨
┛ . ┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ┛ . ┛
    ミ         .! : : : /: :/ : : l: :l: / .| : |  |:| |.: l : : ';: :ヽ: : ハ.     ミ彡ミ
   ミ彡ミミ    | : :.:l : ;' i : :.|: :| l_L」 : !  || 」l_.l : : :|: : :'; ヽ:,     ミ
.ミミミ         |:l : : | : l :l: l斗 l´_!|!_]:l`|  リ.リ_「!ト l: :|:: : :ト、::.|. ミ彡ミミ彡
  ミ         |!: : |: :|:ト!: l|,r,.´ラヾ|`ヾ!   イ'^lヽ :|: :ト.: : | |: l.      ミミ
ミミミ ..         | |: : |:i'|:l |:ハlハ{ky.lc!      |Ic| リ:l:. :|.|: : | .!.l.         彡
  彡ミ        |:ハ: :トト!|、l: .:ヘゝ= ┘   、ー' / l: :| |.: :.l ,リ         ミ
     ミミ      |!.ヘ: ';. lーl :ト.ヾ      、_   /:/: :リ |.:.:;'         ミミ
        ミ       .ヾlソヘト、:ヽl\      ,.イ:/ソ:./ |:/         ミ
         ミ彡ミミ    ヽ ヽrL_ ` .ー- イ////  /      ミミミ彡
                     .r|_    ̄ 「  !´  ´
                _,...、<´  `,ニ=-Y⌒Yにヽ、__
              /  ̄`ヽ、ヽ/ : : : ハ   ト、: :`ヽ!:.:.\
             ./:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ\:/ : ' : ゝ.<: : : .∨l:..:..:..:ヽ
┓¨ ┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ━┓¨ ┓¨ ┓¨
┛ . ┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ━┛ . ┛ . ┛
┏┓┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃┃┃
┃┃┃ 何か…美智子さんの笑顔の後ろに………何かが見える……ような。
┃┃┃
┃┃┃

502 :名無しさん@初回限定:2007/02/10(土) 23:37:33 ID:fTZxsMx70
>>492-500
つttp://www.meiji.co.jp/catalog/sweets/chocolate/choco_ita99/

503 :名無しさん@初回限定:2007/02/11(日) 10:31:01 ID:c00utFdG0
>>499
カオスGL!

504 :名無しさん@初回限定:2007/02/11(日) 10:31:59 ID:c00utFdG0
GLってなんだ…GJ!

505 :名無しさん@初回限定:2007/02/11(日) 11:39:13 ID:Y8EhtrfK0
>>499
good girl's love!

506 :名無しさん@初回限定:2007/02/12(月) 20:15:02 ID:U1gb9EKK0
電波受信したので投下してみる。

------
つんでれ貴子の 想いはひとつ
お姉さま(あん♪) お姉さま
胸に刻むは 箱入り魂
生まれてこのかた お嬢様

パパと兄貴は 顔も見たくない
三日に一度 まりやと喧嘩する

つんでれ貴子 つんでれ貴子
他の追随を 許さぬ落差
手のひらを 握られたら そこからお・ち・る
------

507 :名無しさん@初回限定:2007/02/12(月) 20:33:02 ID:5AQIrT6Z0
>>506
よくわからん
やわらか戦車か?

508 :名無しさん@初回限定:2007/02/13(火) 07:14:14 ID:4YLchSB10
だなw

509 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 19:46:48 ID:/4Ok3A+J0
東の扉です。
「淑女が過去に帰る日」の完結編を投下させていただきたいと思います。
連続投下規制がどうなるかわかりませんが、よろしくお願いします。

510 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 19:51:18 ID:/4Ok3A+J0
「えへへ……じゃ、お姉さま、失礼しますね!」
「奏も失礼いたしますのですよ」
2人の部屋に戻っていく姿を見ながら、僕は由佳里ちゃんが元気になってくれて本当によかった、と思っていた。

〜淑女が過去に帰る日 その後編〜

「いやー、一時はどうなるかと思ったけど、由佳里も元気になったことだし、めでたしめでたしね」
まるで他人事のようにそう言うまりや。僕は、そんなまりやに不快感をあらわにして言った。
「全然めでたくないよ!!」
もともと由佳里ちゃんをあんなふうにしたのは誰だと思ってるんだよ。
「……由佳里ちゃん、前に言ってたわよ。奏ちゃんには自分の弱いところを見せたくないって」
「……何が言いたいのよ、瑞穂ちゃん」
「まりやはうまく口実を作れたから、由佳里ちゃんをおもちゃにして楽しもうって、軽い気持ちでやったことかもしれないけどね!」
僕はいっそう声を強くして言う。
「由佳里ちゃんは、その奏ちゃんの前であんなに大泣きしたのよ!?
それは、そんなこと気にする余裕がないほど、由佳里ちゃんの心は深く傷ついてたってことよ」
「………!」
「まりやがやったことは、由佳里ちゃんを怖がらせただけじゃなくて、お気に入りの衣類も、楽しいはずの一日も完全に台無しにした挙句、
奏ちゃんに対するプライドまでズタズタにしたのよ! わかってるの!?」
「わかってるよ……あたしだって、由佳里の話聞いて、さすがに悪かったなって思ったんだから……」
まりやは、いつになく神妙な顔になって言った。
「まりや……」
「なんかお見舞いでも持って、由佳里の部屋に行ってくるわ」
そう言うと、まりやは自分の部屋に戻った。

511 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 19:53:18 ID:/4Ok3A+J0
「ゆーかりん♪」
それから少し後、まりやはお見舞いを持って、由佳里の部屋のドアを開け、中に入ろうとした。
「………!!」
まりやに気づいた由佳里は、驚きの表情になったかと思うと、すぐ険しい表情になってまりやを追い出し、ドアを閉めて鍵をかけた。
「由佳里、話があるのよ。ちょっと開けてくれない?」
「お姉さまなんかと話すことはありません!」
「あーん、ゆかりんの意地悪う……」
まりやは、すねたフリをしたが……。
「ゆかりんじゃないです! それに、お姉さまにだけは意地悪だなんて言われたくありません!」
「……もしかして、キャラメルランドのこと、まだ根に持ってる?」
「当然です! 一生根に持ち続けてやるって決めたんですから!」
「……まあ確かにあたしもちょっと調子に乗りすぎたけどさ、でもそのおかげで来週は瑞穂ちゃんとデートできることになったわけだし、
災い転じて福となすってことで、ここはパーッと忘れてチャラに……」
「しません! それとこれとは話が別です!」
まりやが言い終わる前に、由佳里は拒否の返事をした。
「うわっ、可愛くないわねえ……」
「可愛くなくなったのは誰のせいだと思ってるんですか?」
由佳里がこうなるのはまりやに対してのみだから、誰のせいかは火を見るより明らかなんだけど……。
「ふっ……そんなの知らないわね」
まりやの返事はいつも通りだった。
「お姉さまが毎日毎日私のこといじめまくるからじゃないですか!」
「そんな……いじめるなんて心外だわ……可愛いいたずらでしょ?」
「全っ然可愛くありません! 私にとっては、いじめ以外の何者でもありません!」
「ふーん……いいのかな? そんな態度とって……」
「こ、今度は脅す気ですか?」
「誰が脅すと言うたか、ゆかりん」
「だからゆかりんじゃないって、何度言ったらわかるんですか!」
「えーい、落ち着け、落ち着けーい! これでは言うことも言えんわい」
「あ……はい……」
まりやが声を大きく出して言うと、由佳里はやっと落ち着いた声になった。

512 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:02:26 ID:/4Ok3A+J0
「……で、だな、由佳里の話を聞いて、さすがにかわいそうなことしちゃったなって思ったから、
お詫びにこれを貸してあげようと思ってたのに、そんな態度とり続けられちゃ、その気もなくなるって言いたいの」
「な、なんですか、これって?」
「由佳里が喜びそうなものよ。使い方にちょっとコツがあってその説明もしたいんだけど、ここじゃ話しづらいから、部屋に入れてくれない?」
それを聞いた由佳里は以前荒らされた経験から警戒したのか、返事が返ってこない。
「そんな心配しなさんなって。いくらあたしでも、今しがたみんなの前で泣かれた相手の部屋荒らしたりするほど、無神経じゃないわよ」
「……わ、わかりました」
由佳里は恐る恐るドアを開けて、まりやを部屋に招き入れた。
「……それで、私が喜びそうなものって?」
「これよ、これ」
まりやはそう言って、持っていたアルバムを由佳里の目の前に差し出した。
「……これは?」
「まあ、見てみなって」
まりやに言われて、由佳里が中を見ると……。
「こ、これは……お姉さまの……」
そこにあったのは、下着姿の瑞穂が恥じらいの表情で必死で自分の素肌を隠そうとしている写真だった。
「そっ、瑞穂ちゃんが着替えてるところを強引に撮った写真集よ」
「うわあ、お姉さまの表情とポーズが、なんかすごく色っぽい……」
由佳里は、もう興奮状態になっていた。

513 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:05:47 ID:/4Ok3A+J0
「驚くのはまだ早いわよ。ほら、こっちの黒い塗りつぶしのあるセロファン見て?」
紙袋の中からまりやが出してきたのは、不定形の黒く塗りつぶしてある部分のある透明なセロファンだった。それに番号が打ってある。
「これを、番号に合わせて重ね合わせると……」
まりやがそう言って写真の上に重ね合わせると、瑞穂の下着の部分が隠された。
「あああ……お姉さま、全部脱いでるみたい……」
「瑞穂ちゃんとデートの日までこれ貸したげるからさ。これ見て機嫌直しなよ」
「こっちにはこれを重ねると……うわあ……重ね合わせても合わせなくても、どっちもすごくやらしいよ……」
由佳里には、もうまりやの言葉は聞こえていなかった。
「うわあ、由佳里、表情が盛りのついた雌犬そのものだって……」
由佳里の表情を見たまりやがちょっと引き気味になる。
「あたし知ーらないっと……じゃ、確かに渡したからね」
まりやはそう言うと、ドアを閉めて自分の部屋に戻った。

514 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:08:27 ID:/4Ok3A+J0
次の日の昼休み、瑞穂と紫苑と奏が昼食を食べている時のこと……。
「……というわけで、昨日は、とても楽しい一日を過ごしたんですよ」
「まあ、そうでしたの」
僕たちは、キャラメルランドに行った時のことを紫苑さんに話していた。まあ、由佳里ちゃんが楽しむのは次の日曜だけどね。
「それで、これ、お土産です」
そう言って僕は、紫苑さんにキャラメルランド限定販売のお菓子を渡す。
「まあ、これを私に……瑞穂さん、ありがとうございます」
よかった。紫苑さん、喜んでくれたみたい。
「それにしても、『私の心とあなたの心が今つながったわね』……ですか」
「し、紫苑さん……その話はやめてください」
その話題が出るたびに、恥ずかしくなるよ……。
「あら、どうしてですの? いいお話だと思いますけど……」
「奏も、いいお話だと思うのですよ」
紫苑さんと奏ちゃんが、同時に反論してくる。
「まあ奏ちゃんもそう思いますの? 私の心と……」
紫苑さんがそう言って、右手を自分の心臓に当てる。ま、まさか……。
「……奏ちゃんの心が、今、つながりましたわね」
そして左手で奏ちゃんの心臓をさわった。やっぱり……。
「はうう……紫苑お姉さま……照れますのですよ」
奏ちゃんは真っ赤になっている。
「あら、奏ちゃんをぎゅってするのもよろしいですけど、これはこれで違った魅力がありますわね。私、これもクセになってしまいそうですわ」
「し、紫苑さーん……」
勘弁してください……思い出すだけで恥ずかしいのに……。
ちなみにこの後しばらく、聖央の生徒の間でこれが流行し、
まりやが「お姉さまに心と心がつながってるわねをしてもらえる券」まで勝手に販売してしまったのだった。

515 :名無しさん@初回限定:2007/02/13(火) 20:09:53 ID:L/zMGMdz0
「お姉さまに心と心がつながってるわねをしてもらえる券」

516 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:10:24 ID:/4Ok3A+J0
同日、夕食後、瑞穂の部屋で……。
「やっ、瑞穂ちゃん」
勉強している僕のところへ、突然まりやがやってきた。
「わあっ! ま、まりや、ノックぐらいしてよ!」
「いいじゃないの、幼なじみなんだから」
「それとこれとは話が別だよ!」
いつものやりとりを交わした後、突如まりやは意味不明なことを言ってきた。
「それにしても瑞穂ちゃん、あんなに乙女チックな趣味を持ってたなんて……それを今まで隠してたなんて、水臭いわね」
「……いったいなんの話?」
「あたしは前途洋々なんだって? 確かに合ってるとは思うわね」
まりやの言葉は、ますます意味不明になる。
「瑞穂ちゃんは自由、あと落ち着いた明るさ、恋の訪れなのか」
「だから、なんの話?」
とはいえ、どこかで聞き覚えがあるような……。
「貴子は謙遜? 内気な乙女? ちゃんちゃらおかしいわね」
「まりや、何が言いたいの?」
「は・な・こ・と・ば」
「………!!」
バレてしまった……一番知られたくない人に。
「ままま、まりや、なんでそれを……」
「奏ちゃん言ってたわよ? 突然言うから『誰かに聞いたの?』って聞いたら、
『奏、自分で調べたのですよ、決してお姉さまに教わったりしていないのですよ!』って……」
「奏ちゃん……」
それじゃバレるって……。
「いやあ、瑞穂ちゃんって、本当にすっごい少女趣味よねえ。どこまでも女の子らしくて、もう感心しちゃうわ」
ガーン!!
「すっごい少女趣味……どこまでも女の子らしい……」
ううう……僕の思考って……僕の趣味って……。

517 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:15:43 ID:/4Ok3A+J0
そして、4日後の夜、まりやの部屋で……。
「ふぇーん!! まりやお姉さまーっ!!」
休んでいたまりやのところに、奏がたずねてきた。
「奏ちゃん……あたしのところに来るなんて珍しいけど、どったの?」
「まりやお姉さま……由佳里ちゃんに何をお貸しになられたのですか!?」
奏は、訴えるように泣きながらまりやに聞く。
「何って、由佳里が喜びそうなものだけど……それが?」
「まりやお姉さまがそれをお菓子になられた日から、夕食後すぐから次の日の朝までずっと、
由佳里ちゃんのお部屋から、奇妙な声が聞こえてくるのですよ」
それを聞いてまりやは、学院で広まっている由佳里のもの“らしい”噂のことを思い出した。
「それで奏、その声のせいで全然勉強に集中できないし、全然眠れないのですよー!」
「………」
さすがのまりやも、開いた口がふさがらなかった。
「まりやお姉さま、なんとかしてくださいなのですよー!」
「わかったわ。由佳里にはあたしから話つけとくから、もしなんなら瑞穂ちゃんのとこで寝させてもらいな」
「は、はいなのですよ、お願いいたしますのですよ」
奏は、そう言ってまりやの部屋を出、瑞穂の部屋に向かった。

「さてと……」
まりやは早速、由佳里の部屋に向かった。
「うわあ、こっちの写真もやらしすぎるよ……」
扉の向こうから、そんな由佳里の声が聞こえてくる。
まりやは扉をコンコンとノックして声をかける。
「由佳里、話があるから開けてくれない?」
「あれもいいし、これもいいし……今日はどれを使ってしようかな……」
だが、由佳里には聞こえていないようだった。
「由佳里! 話があるから、ちょっと中断して開けなさい!!」
今度は扉をガンガン叩いて呼びかける。
「まりや……お姉……さま?」
「そっ、ちょっと話があるのよ」

518 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:18:16 ID:/4Ok3A+J0
「わわっ、ちょ、ちょっと待ってください!」
由佳里がそう言うと、部屋からドタバタ音が聞こえてきた。
「いくらでも待つから、片付けはゆっくりやんなさい!」
それからしばらくしてドアが開いた。
「お待たせしました、それで、話って?」
「ここじゃ話しにくいから、部屋に入れてくれない?」
由佳里は少し警戒する。
「ちょっとでも変な行動取ったら、追い出してくれてかまわないからさ」
「……わかりました」
由佳里はそう言ってまりやを部屋に招き入れた。

「お楽しみ中悪いわね。でも、どうしても今言わなきゃいけないから」
まりやの声は、からかう感じではなく、顔も真顔になっている。
「……な、なんですかお楽しみって?」
「あたしには珍しく、この手のことなのに真剣に話してるんだから、おとぼけはなしにしましょ?」
「………?」
「あんた、もう学校中で噂になってるのに、まだ気づいてないの?」
「な……何がですか?」
「由佳里が、朝から晩まで、ずーっとひとりエッチしてること」
「………!!」
まりやが呆れたように言うと、由佳里は顔を真っ赤にして腰を抜かした。
「ほ、ホントに噂になってるんですか!?」
「まだ正確な噂にはなってないけどね。由佳里が授業中ずっと赤い顔してうわの空だの、
休み時間には必ずどこかのトイレで妙な声が聞こえるだの、由佳里がルポビタンBとか、オロナメンEとか、大量に買いこんでるとかね」
由佳里は、ショックのあまり返事も返せない。

519 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:20:30 ID:/4Ok3A+J0
「でもって、奏ちゃんが由佳里が夕食後から朝までずっとやってる声のせいで寝れないって、さっき言ってきたとこ」
「か、奏ちゃんにまで……」
「瑞穂ちゃんの写真で我慢できなくなるのはわかるし、キャラメルランドでのことを引きずってるのもあるのかもしれないけど、
壁に耳あり障子に目ありだってこと、肝に銘じときなよ?」
「おおお、お姉さま、わわわ私、一体どうしたら……?」
由佳里は、涙を滝のように流してまりやに詰め寄る。
「まず授業中はやめなさい。休み時間でも、胸とかあそこをちょっとさわるくらいで我慢すること。
寮でするときも、声はできるだけ抑える。どうしても存分にしたくなったら、昼休みにでもこっそり寮に帰ってしなさい」
「そ……そんな……」
「由佳里、今自分が崖っぷちだってわかってる? これからも聖央に通いたいんでしょ?」
「う……うう……」
「あたしにしては珍しく由佳里をいじらずに真剣に話してるってこと、よく考えてみな。じゃあね」
まりやは、悩んでいる由佳里にそう言い残して、部屋を出て行った。
本当はまりやも由佳里のやってることのすごさのあまり、いじる気にもなれないのだが。
ちなみにその後、由佳里がまりやの言いつけを守ったことと、まりやの裏工作のおかげで、噂は程なくして消え去ったらしい。

520 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:25:48 ID:/4Ok3A+J0
そして、次の日曜日……。
「じゃ、行ってくるわね」
「行ってきまーす!」
僕と由佳里ちゃんは、これから2人で出かけることになっている。
「あ、まりやお姉さま、これ、今までありがとうございました」
由佳里ちゃんはそう言って、アルバムのようなものを返す。なんだろう、あれ?
「はいよ」
「由佳里ちゃん、今日は先週の分も楽しんできてくださいなのですよ」
「うん! じゃあ奏ちゃん、よろしくね」
「瑞穂ちゃん、由佳里に襲われないようにねー!」
「まりやお姉さま!」
こうして僕たちは、寮を後にした。

「それで、来たかった場所って、ここ?」
雲ひとつない青空の下、僕たちは、由佳里ちゃんの希望した場所……公園に来ていた。
「はい! 今日は一日、ここでのんびりしようと思いまして……」
「でも、遊び足りなかったんじゃ……ないの?」
芝生の上にシーツを敷いている由佳里ちゃんに聞くと、
「遊ぶところは、もうこりごりですから」
由佳里ちゃんは舌を出して僕にそう答える。
「あはは……」
「それにしても、今日はいい天気ですね」
「そうね。こんなにさわやかな青空を見てると、いいことがありそうって思うわね」
「本当ですね」
そう言って由佳里ちゃんは、期待に満ちた眼差しを向ける。なんだろう?
「お姉さまも、いい天気だと思ってくださってたんですよね?」
由佳里ちゃんは「も」と「思ってくださってた」を強調してそう言う……そうか!
「そうよ。私の心と由佳里ちゃんの心が、今つながったわね」
僕はそう言って、自分の心臓を右手で、由佳里ちゃんの心臓を触れる。
「えへへ……正解です」
由佳里ちゃんは、頬を染め、粘っこい視線を向けて言う。由佳里ちゃんはこんな反応をするんだ……。
それから僕たちは、時に座り、時に寝転がって他愛無い会話をしながら2人の時間を過ごした。

521 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:28:06 ID:/4Ok3A+J0
「さて、そろそろお昼にしましょう。どこに食べに行く?」
「お姉さま、何をおっしゃってるんですか?」
そろそろお昼の時間になったのでそう言うと、なぜか由佳里ちゃんはそう否定する。
「何を……って……」
「はい、これ」
僕が説明しようとすると、由佳里ちゃんはリュックの中から弁当箱と水筒、そして紙コップを取り出した。
「お弁当です」
「……作ってきてくれたの?」
「だって、お姉さま、おっしゃってたじゃないですか! 『私としては、由佳里ちゃんに作ってもらった方が嬉しい』
『由佳里ちゃんのお料理には温かい愛情がこもってるのが食べていてよくわかるから、由佳里ちゃんのお弁当の方がおいしく感じる』って」
ああ……そういえば、そんなこと言ったような記憶が……。
「ありがとう、由佳里ちゃん。じゃあいただくわね」
僕が弁当箱の中を見ると煮しめ、玉子焼き、昆布巻き、焼き魚など、僕の好きな和食の料理が並べられている。
「ふふ、わざわざ私の好みのものを作ってくれたのね? 由佳里ちゃんのは……」
覗くと、中身は僕のと同じだった。
「あら、由佳里ちゃんのは、半分くらいはハンバーグだと思ってたけど……」
「あーっ、お姉さま、ひどいです! 確かに私もいっぱい食べたいけど、今日はお姉さまと同じものにしたいですから……」
「ごめんごめん。でも、そう言われると照れるわ」
そう言いながらも改めてお弁当を見ると、小さなハンバーグが1個入っていた。こういうところ、やっぱり由佳里ちゃんだな。

522 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:30:47 ID:/4Ok3A+J0
お弁当を食べ終えて休んでいると……。
「あ、あいつ……」
「間違いねえよ」
小学生くらいの男の子の集団がこっちに寄って来る。それを見た由佳里ちゃんの顔が蒼ざめた。どうしたんだろう?
「やーいおもらし女、今日は公園汚しに来たのかよ」
「今度はでかいのするつもりなんじゃねえの?」
「お姉ちゃん、そいつと一緒にいたら、ばっちいの感染されるぜ?」
そうか、先週、遊園地で由佳里ちゃんを笑いものにした悪ガキ集団か……。
由佳里ちゃんが泣きそうな顔になっているのを見て怒りを覚えた僕は全員を睨みつける。
「な……なんだよ」
「ホントなんだぜ? そいつ前に遊園地でもらしたばっちい……」
「……だからなんなの?」
僕は自分の声だと信じられないくらい低くてドスの聞いた声を出していた。
「……え?」
「この娘は私の大切な後輩よ。そんなこと全然気にならないくらい素敵な女の子よ」
「で、でも……」
悪ガキたちは反論しようとするが、僕はかまわず続けた。
「あなたたちは、自分がそんな風にされたらって考えたことあるの!?
たとえば犬のふんをうっかり踏んで、それを今みたいに言われたら嬉しい? イヤでしょ?」
「それは……」
「でも、そういうことする人は、自分が同じ目にあっても、文句を言うことも助けてもらうことも出来ないのよ!?」
「な……」
「事実だとしても、私にはあなたたちの方がずっと汚く見えるわ! 人の不幸を笑いものにして、さらに傷つけるあなたたちの方がね!」
「わーん、ごめんなさい!」
悪ガキたちは、泣きながら逃げていった。
「うっ……うっ……」
「ああ……由佳里ちゃん、泣かないで……ね?」
僕は、泣き始めた由佳里ちゃんの肩と腕に手を置いて言う。
「ち、違うんです……嬉しくて……お姉さまが……そんなこと気にならない……素敵な女の子だっておっしゃってくれたことが……」
「そう、よかった」
「お姉さま……もう少し……このままでいてくださいませんか?」
「ええ、いいわよ……」

523 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:35:20 ID:/4Ok3A+J0
そして、僕たちは、その後ずっと二人で寄り添っていると、いつの間にか夕方になっていた。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか?」
「はい!」
そう言って、僕たちは立ち上がり、シーツやらいろんなものを片付けにかかった。
「ねえ由佳里ちゃん、本当にこんなのでよかったの?」
「私にとって、場所なんてどこでもいいんですよ。お姉さまと一緒にいられれば……」
「心霊スポットでも?」
「そ、それは……」
僕がからかうと、由佳里ちゃんはひいてしまう。わかりやすいな……。
「どこでもいいんじゃなかったの?」
「もう! お姉さまの意地悪!」
「あはは、ごめんごめん、冗談よ。でも、そんな風に返せるなら、ホントにもう大丈夫ね」
「はい! ご心配をおかけしました!」
そして片付けも終わり、僕たちは手をつないで帰路についた。

524 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:37:40 ID:/4Ok3A+J0
「ただいま!」
「由佳里、瑞穂ちゃん、お帰り!」
「お帰りなさいなのですよ」
手をつないだまま寮に帰ってきた僕たちを、まりやと奏ちゃんが出迎えてくれる。
「由佳里ちゃん、先週の分も楽しめましたのですか?」
「うん! お姉さま、とっても優しくしてくれたし、お弁当も褒めてくれたし、私を馬鹿にした悪い子達にもガツンと言ってくれたし、
『心と心がつながったわね』もやってくれたし、とっても幸せだったよ!」
由佳里ちゃんは興奮しながら、でも満面の笑顔で、奏ちゃんにそう言う。
「よかったのですよ」
「へえ、瑞穂ちゃんもやるわね」
ふと、まりやが後ろ暗い笑みを浮かべて僕に話しかける。
「な、何を?」
僕が聞くと、まりやが耳打ちする。
「泣いてた由佳里をここまで笑顔にできるほど優しくするなんて、
もうよき妻よき母よき女の代表、現代の聖母、慈愛心あふれる女神様って感じね」
ガーン!!
よき妻よき母よき女の代表……現代の聖母……慈愛心溢れる女神様……なんてイヤなたとえなんだ……。
「この調子なら、世界4大美女の1人として、歴史に名を残すかもね」
ズドーン!!
50トンのおもりが上から落ちてきたかのような気分だよ……イヤすぎる、そんなの……。
「ううう……」
「まりやお姉さま、お姉さまに何をおっしゃったんですか?」
「ひどく落ち込んでしまわれたみたいなのですよ」
「ああ、気にしなくていいの。いつものことだから」
どうやら、この寮では一難去ってまた一難、のようである。

Fin

525 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/13(火) 20:43:05 ID:/4Ok3A+J0
以上で終わりです。
それにしても、少し工夫しただけで、連続投稿規制時間をこんなに短縮できるとは……。

今まで思い込みだけで対策を立てようとしなかったことが恥ずかしいです。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。もう大丈夫です。
それでは、これにて失礼いたします。

526 :名無しさん@初回限定:2007/02/13(火) 21:01:06 ID:Y6lb2gFR0
東の扉さん GJ!

ほぼリアルタイムで堪能させていただきました!

527 :名無しさん@初回限定:2007/02/13(火) 23:30:13 ID:iQX/aqW60
>>525
GJ!

今日はおとボク関連スレは荒れ模様だったが、
ここではいいタイミングでいいもの読ませてもらった。

528 :名無しさん@初回限定:2007/02/13(火) 23:32:34 ID:hyxXV7TY0
>>524
>世界4大美女の1人、歴史に名を残すかもね

クレオパトラ、ヘレネ、楊貴妃に一人追加されるのですか・・・

529 :名無しさん@初回限定:2007/02/14(水) 08:55:06 ID:sfPntyrr0
わわわたくしにも、そ、その券売ってくださらなくて?

530 :名無しさん@初回限定:2007/02/14(水) 14:05:27 ID:fUmpkjyu0
>>529
匿名でもバレバレでいらしてよ?貴子さん

531 :名無しさん@初回限定 :2007/02/14(水) 20:13:12 ID:LmTeVhbB0
職場で今日が何の日か思い出しあわてて書いたから、しかも初めてだし。

2月上旬の放課後。生徒会室

書記の2年の娘が裏掲示板(通称恵泉板)の書き込みが増大している。
と報告があった。引継を済ませ机に鎮座して暇してた引退寸前の生徒会長
上岡由佳里は
「どういうことなの?」
と尋ねた。
「バレンタインの情報交換で普段よりアクセスが多いみたいです。」
ここはネットのセキュリティを優先した方がよいだろう。
学校のイントラネットを拝借して掲示板をおいているのでパンクさせる訳に
いかない。
「わかったわ。2/15まで書込みを禁止し閲覧のみにしましょう。」
即断即決が生徒会長・由佳里のモットーだ。
(そっか、もうバレンタインかー)
あげる方だとばかり思っていたのが貰う方に回ったのが去年のことだ。

陸上部の部長に就任しその活躍が知られはじめ、また生徒会役員としても
注目されてるのは薄々は認識できたが実際あの日机の上にあったチョコの山
驚愕したのだ。そしてなによりクラスメイトの一言が由佳里を愕然とさせた。
「由佳里、あなたひょっとしたらエルダーになれるんじゃない」
私が?瑞穂お姉様と同じエルダーに?まさか?笑うしかなかった。
「そんなぁ。あははぁ。」
「でも知ってる?上岡さん人気あるんだよ。」
「あは・・・。え?」
そのときまで人気ある同級生といえば舞台で度々好演した自分の親友演劇部長
周防院奏で自分は関係ないとおもっていたのだが。


532 :名無しさん@初回限定 :2007/02/14(水) 20:14:56 ID:LmTeVhbB0

(でも、今年は奏ちゃんがエルダーだから自分はそれほどでもないだろう。
だけど奏ちゃん周辺ヘのケアを始めた方がいいか。瑞穂お姉様のときみたいに
大騒動にはならないと思うが。確か厳島先輩が残して下さった資料が)
由佳里は資料を探すため保管ロッカーに向かった。

校内某所
「会長、恵泉板が書き込みできなくなりました。」
「なんですって?ということはいよいよ向こうは死戦をいどんでくるつもりですね。
生徒会を動かすとは!負けてなるもんですか!エルダー奏の誇りを護り抜くのは私達
KMKの使命です。よろしい、全員に非常召集。」
KMK(奏ちゃんを愛でる会)は奏の非公認ファンクラブだ。
行事あるごとに、由佳里ファンクラブの過激派と闘争を繰り広げてきた。
生徒総会、学院祭の生徒会出し物の企画投票等1%をめぐる争いになっているのだ。
そこで今度の重要かつ最大にして最後のイベントバレンタインである。
おそらくそのプレゼントされるチョコの数を競いたいのであろう。
(←なぜか阿吽の呼吸でネタが決まるらしいのはまりや・貴子と一緒)



533 :名無しさん@初回限定 :2007/02/14(水) 20:17:30 ID:LmTeVhbB0
2/13 女子寮

「奏さん明日は紙袋を・・・。」
由佳里が貴子の残したマニュアルで研究し奏にエルダー側の準備をしようとすると
「いらないのです。チョコ貰っても食堂で全部食べちゃうのです。
去年そんなに多くなかったですし。去年は全部食堂で食べちゃいました。」
「だって今年はエルダーだよ。奏ちゃんが埋もれるくらいきたらどうするの?
瑞穂お姉様の時はすごかったでしょ。」
「はや、奏チョコに埋もれるですか?」
奏は自分がチョコに埋もれた所を想像してぽわーんとなっている。
「い、いけない。周防院時空が。」
ふらふら、ふぎゅー。由佳里はわかっていても奏に抱きつく事をとめられなかった。
「奏はチョコに埋もれて死ぬのですねー。」
由佳里は我に返り奏を放すと
「そうならないために紙袋と、クラスメイトに云々・・・。」
とレクチャーは深夜にまで及んだ。


534 :名無しさん@初回限定 :2007/02/14(水) 20:18:01 ID:LmTeVhbB0
2/14 奏の教室

「ごきげんよう。みなさん。」
「ごきげんよう。お姉様。」
と挨拶をを交わすまでは普通のいつもの光景だった。
が。机の上はチョコ、チョコ、チョコ。
しかも見えるのは自分の好みに合わせていちご味のチョコだ。
しかも実に器用に高く積まれていて一番上のチョコは奏の背では届きそうにない。
そこで昨日の由佳里のレクチャー通りクラスメイトに手分けして捌いて貰った。
すごい量だったのだが、これだけでは終わらなかった。
お昼休みにクラスの受付嬢が
「下級生がお見えです」
「はい。ありがとうございます。」
「お姉様。チョコですけど有志の分はまとめてあとで寮へ段ボールで
お届けいたします」
「はい?」
「では、失礼いたします。」
と言って深々とお辞儀すると去っていった。
イヤな予感がした。

2/14 由佳里の教室
「おはよう」と元気に挨拶した由佳里。
前にクラスメイトに頼まれてやっ挨拶なのだが意外に好評だったので続けている。
今日は挨拶した瞬間顔面が凍った。
(なんじゃこりゃー)
机が見えない。チョコに埋もれて机が見えないのだ。紙袋どころではすまない。
とにかくなんとかしないといけないエルダー防衛戦略はいろいろ考えてたし準備もあったが
自分には用意も何もしていない。
「困ったなー」

535 :名無しさん@初回限定 :2007/02/14(水) 20:20:25 ID:LmTeVhbB0
2/14 女子寮
二人は寮の食堂でぐったりしていた。
何せ二人とも放課後の手渡し攻撃の絨毯爆撃をお見舞いされたのだ。
代わる代わる来る生徒達。それに笑顔に対応を続ける二人。
校内逃げても逃げても補足されてしまう。まるで鬼ごっこだった。
そういったことが下校時間ぎりぎりまで続いたのだ。
そんな戦場から二人とも今し方生還してきたところだ。
もう喋る気力もないらしい。

ピンポーン
「誰だろ?お客さん?」
顔を伏せてた由佳里が顔を上げる。
寮の下級生が応対にいって戻ってくる。
「奏お姉様、チョコ入り段ボールを届けてくださいました。」
「ありがとう。お礼を。」といって奏が席を立とうとすると
「玄関脇に置くと、お帰りになりました。」
玄関脇にはすでに二人が持ち帰ったチョコが山と積まれていた。
「当分チョコには困らないよ奏ちゃん」
「うん」
奏はひきつったにっこり顔で答えた。

伝説に残るバレンタイン戦はこうして幕を閉じた。
結局あとでカードを集計したら全校生徒の9割以上が奏にチョコにあげており。
あの伝説のエルダー瑞穂以上に貰っていたのではないかということになった。
一方由佳里の方もそれなり貰っており生徒会長史上1位ではないかということになった。

おわり。
お目汚し失礼。


536 :くぎバット:2007/02/14(水) 22:00:22 ID:BDy5cL2r0
昼食時の食堂
「奏ちゃんは今日もかわいらしいですわね」
むぎゅ
「はやや〜〜〜〜〜」
いつもどおり紫苑さまに抱きしめられ窒息しかける奏ちゃん
手足をぱたつかせて脱出を試みるも相変わらず失敗に終わる
「紫苑さん、奏ちゃん本当に窒息しちゃいますよ」
そして瑞穂ちゃんが紫苑さまを現実に引き戻して奏ちゃんは解放される

「はややや〜〜…相変わらず紫苑お姉さまはすごいお力なのですよ〜」
呼吸を整えながらつぶやく奏ちゃん
「まあ、病弱な乙女をつかまえて怪力無双呼ばわりはひどいですわ」
「そ、そんなつもりではないのですよ〜」
「では、瑞穂さん、腕相撲でもしてみましょうか」
紫苑さまがテーブルに右腕を出す、瑞穂ちゃんがそれに応じる
(わざと負けちゃおうかな…)
そんなことを瑞穂ちゃんが考えているとすでに周りにはギャラリーが集まっていた
奏ちゃんが二人の拳に掌をおき
「れでぃー…ごーなのですよ〜」

勝負開始

わざと負けようとしていた瑞穂ちゃんは紫苑さまの意外な力に驚きあわてて力を込める
じりじりと瑞穂ちゃんは押され手の甲がテーブルについてしまった
「ふふふふふ、私の勝ちですわ」
にこやかに紫苑さまが微笑む
「負けてしまいました…けっこう本気出したのに…」



537 :くぎバット:2007/02/14(水) 22:01:43 ID:BDy5cL2r0
「紫苑お姉さま〜何かトレーニングをなさっているのですか?」
奏ちゃんの問いに答える
「ええ、ほとんど毎日重労働をしていますわ」
「重労働?」
「はい、この髪です」
「髪?」
奇妙な一問一答で会話する瑞穂ちゃんと紫苑さま
「ほとんど毎日、シャワー洗髪、シャンプーからリンス、トリートメント
その他諸々含めて一通りのコースでお手入れしているんです」
「それは…大変ですね…」
「髪の毛のお手入れって以外に力を使いますから、女の命ですもの、大切にしないと」
奏ちゃんが、ふと、何かを思いついたような表情になる
「あの…それならお姉さま…瑞穂お姉さまもお力がお強いはずなのでは…」
「そうですわね、綺麗な御髪をなさっていますから、よほど良くお手入れをなさっているのでしょう?」
「ぼ…私の髪のお手入れは全部まりやがやってくれるので…」

「では瑞穂さん、まりやさんにも腕相撲負けてしまいますわね♪」


538 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:25:16 ID:rJYcxx9Q0
ああ…過ぎちゃってますね。とりあえず投下します。紫苑さま、えこ贔屓ネタ。

539 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:25:55 ID:rJYcxx9Q0
『ずっと紫苑さまのターン』

設定は瑞穂ニュートラル状態


バレンタインデー数日前、学院内の秘密の部屋で謎の集団がある作戦を練っていた。
集まった人数は相当に多い。
「調査の結果、200mlを目標とすることにします」
おお〜というどよめき。
「作戦名は『みんなでひとつのことに!』です。みなさんの奮闘に期待します」
その謎の宣言にその場の参加者は全員、肯定を示して解散した。

2月の14日当日
瑞穂は昨日、みんなに云われた言葉を思い返しながら登校していた。

前日、紫苑やまりやに云われた言葉。
(エルダーは全校生徒の憧れ、憧憬。妹たちの気持ちを受け取るのもエルダーとしての役目なのよ)

そう、今日はエルダーとしての役目を果たすべき日なのだと…。
朝の登校時、瑞穂が寮を出て10メートルと行かないうちに最初のチョコはやってきた。
「あの、お姉さま。こちらを…」
木陰から出てきた女の子が紙でラッピングされた包みを差し出す。
「まあ、ありがとう」
「お姉さま、あ、あのう…。もし宜しければ一口食べていただいても宜しいですか」
「えっ、今ですか?」
「…はい」
恥ずかしそうにもじもじする女の子。
朝一からチョコレート……。
と、ここでまた瑞穂は昨日、生徒会室で貴子が云っていたことを思い出す。
(好きな人に目の前でチョコを食べてもらいたいと女の子ならみんな思っていることです…)


540 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:28:59 ID:rJYcxx9Q0
「それじゃ、一口いただくわね」
「はい!」
嬉しそうな女の子の笑顔。
ラッピングを解いて、箱を開けるとチョコレートの粒がでてきた。
一粒口に運ぶ。噛むとどろりとした液体が口に広がった。
「これは…チョコレートボンボンかしら」
「そうです!」
「上品でとても美味しいわ。ありがとう」
甘ったるいチョコレートの塊でないことは甘いものが少し苦手な瑞穂にとってはありがたい。
「いいえ、お姉さまに食べていただけてとても感激です。有難うございました」
女の子はぴょこんと頭を下げるとそのまま小走りで立ち去っていった。

(初弾投下成功です)

瑞穂が教室に到着すると、机の上にはチョコレートの山がそびえていた。
「うわわっ。凄い量!」
高さ1メートルはあろうかというチョコの山。
「お早うございます。瑞穂さん。ニュートンもビックリなバランス感覚ですわね」
先にきていた紫苑が挨拶してくる。
「そういえば瑞穂さんは今日はいつもより遅めでしたね?」
「はい。実はいつもよりは少し早めに出たんですけど、くる途中にチョコレートをいっぱい手渡されまして」
そういって紫苑に手に持っていた紙袋をみせた。
中には登校中に貰ったチョコがぎっしり入っている。
「なぜだかチョコレートボンボンが多いんですよね。みんなが食べてくれって云うもんだから…」

541 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:32:59 ID:rJYcxx9Q0
「お早うございます。チョコレートボンボンですか」
そういいながら美智子と圭がやってきた。
「そんなにボンボンが多いんですか?」
「はい。朝、手渡されたのはほとんどそれです。この学院で貰うのは初めてですから私は分からないんですが、
みなさん、チョコレートボンボンを配ることになってるんですか?」
「いいえ、そんなことはありませんよ。おかしいですわね。流行でもないし」
瑞穂の机の上のチョコレートをてにとって見ていた圭がそのうちのひとつを、ガサガサとあけ始めた。
「ちょ、ちょっと圭さん…」
美智子が注意するが、圭は気にせず開けると中からハート型のチョコが出てきた。
くんくんとニオイを嗅ぐと、瑞穂に手渡した。
「コレ」
「何ですか?」
「ブランデーが練りこんであるわ」
ニオイを嗅いで見るが、チョコのにおいがきつくて瑞穂にはわからない。
「まちがいないわね。もしかするとこの山…かなりの確率でブランデーかウィスキー使ってるかも」
圭の言葉に驚く瑞穂。
「えっ、ほんとですか」
「ビターチョコにウィスキーやブランデーをつかうと甘みを抑えられて引き締まりますし。
なにより美味しくなりますから」
特に問題ないように紫苑がにこやかに云う。
「確かにそうですが…」
「瑞穂さん、誰かにウィスキーボンボンが好きだとかそんなことを云ったことがありますか?」
「いいえ」
美智子の問いに瑞穂は首を振る。
「ロシアンティーが好きだとか紅茶にブランデーを入れるのが好きだとか、そういうことなら寮で
雑談したことはありますけど。紫苑さんのほうにはお酒を使ったチョコがありますか」

542 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:35:59 ID:rJYcxx9Q0
瑞穂は隣の席の紫苑の机をみる。
紫苑も瑞穂ほどではないが、かなりの数のチョコが机に積まれている。
「まあ、多少は…。瑞穂さんほど多くはありませんが。気にするほどのこともないのでは?」
「…そうですか」
ふたりのやり取りを黙って圭が眺めている。
やがて朝のHRが始まり緋紗子先生が教室に入ってきた。
「まあ宮小路さん、凄いチョコレートの数ね」
「いや、感心してる場合じゃなくて…。このままだと授業が受けられないんですけど」
「良いんじゃないかしら。ちょうど1時間目は私の古典だし。
1時間目はクラス全員で宮小路さんのチョコの仕分け作業をします」
きゃ〜
教室中に歓声があがる。
「エルダー自身は全てのチョコを一個は召し上がってくださいね」
そう云って緋紗子先生はにっこり笑った。



543 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:39:07 ID:rJYcxx9Q0
お昼休み

(投下完了!お姉さまに推定300mlは投下されました)

ある噂がいつの頃から学院内に広がり、本人を除いて周知のこととなっていた。
その噂とは…瑞穂は酒に凄く弱いということ
ある日の昼休み、まりやが紫苑に大声で云っていた、
「お酒?弱いですよ〜。お雛様の白酒や甘酒なんかでもすぐベロンベロン。
誰彼構わず抱きついてほっぺにぶちゅってするんですもん。にゃははは」
この内容を周りで聞いていた生徒達によってあっという間に広まった。

(それでは共同作戦はここまで!あとは各自の個人プレーとします)

由佳里はチョコレートボンボンを手に3−Aの教室に向かった。



544 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:42:41 ID:rJYcxx9Q0
休み時間ごとにチョコを食べ続けた結果、先ほど完全に瑞穂は酔いつぶれた。
瑞穂がとろんとした顔で隣の席の紫苑にしがみついている。
「紫苑さ〜ん。しお〜ん」
なんだか呂律の回らない口調でぶつぶつ云っている。
「ありゃあ、完全に酔っ払っちゃってるわね。瑞穂ちゃ〜ん、しっかりして〜」
ぺちぺち
まりやが名前を呼びながら、瑞穂のほっぺたを軽く叩くが反応が薄い。
「こりゃあ、ダメですね。とりあえず本日は打ち止めということで」
そう云うとまりやはA組の教室のドアを閉めた。
教室の外からたくさんの失望の声が上がったが、今の瑞穂にうかつに近寄らせるわけには行かない。
「あんたも今日は諦めたら?」
「………」
教室の隅でチョコを持って硬直している貴子に声をかけるが、こちらも無反応。
「圭さんが云ったとおりでしたね」
美智子が云った。
全てのチョコを一口ずつ食べ続けた瑞穂は、そこに入っていたかなりの量のお酒に完全に酔っ払ってしまった。
「これなんか中身はウィスキーじゃなくてウォッカですわ」
「とても偶然とは思えないわね。もしかして……」
そう云って圭はまだ、机の上に多少残っているチョコレートを見て、そして瑞穂を見た。
「しおん、しおん。僕ね〜、あのね〜」
「ふふふ、可愛らしいですわ〜」
抱きつかれている紫苑は至福の表情で自分からも腕を瑞穂に巻きつけている。
「紫苑さま、もしかして、わかってた?」
圭が謎の言葉をつぶやく。
「瑞穂さんは酔っ払うとご自身のことを『僕』とおっしゃるのですね」

545 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:46:10 ID:rJYcxx9Q0
美智子が面白そうに云うのを聞いて、まりやがあちゃあと顔をしかめた。
(…これは早退させたほうがいいわね)
「瑞穂さんは今日は早退させたほうがいいかも。このまま午後の授業はまずいわ」
「そうですね」
美智子が頷く。
「ちょっと私、職員室へ行ってきますね。何か適当な理由を云ってきますから」
美智子が教室の入り口を開けるとそこには大勢の野次馬がいた。
こんなエルダーふたりの抱擁を一目見ようと教室の中も外も人だかりでいっぱいである。
「ふふふふふふふふふふふふふふふっ・・・・・・」
紫苑の口から先ほどから単調な笑いが、切れ目なく漏れ続けていた。
「…紫苑さま…壊れてちゃってるわね」
まりやが冷や汗たらしながら云う。


由佳里が3−Aの教室の前まで来ると黒山の人だかりが出来ていた。
手にチョコを持った子が大勢いる。
「みんな、お姉さまのところにきてるのね」
なぜ、入らないのかな?
ドアを開けると直ぐにドアの前につったっている人物がいた。。

ドアの前で嫉妬で鼻血をボタボタたらしながら立っている人物、厳島貴子だった。

無言でその目は教室の中の一点をじっと見つめている。
そして時折、ぶほっと大量の鼻血が噴出するのを、その横で君枝がおろおろと拭っている。

546 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:49:09 ID:rJYcxx9Q0
見渡すと瑞穂が紫苑に抱きついているのが見えた。
(やっぱり酔っ払っている♪)
慌てて、人波を掻き分け、瑞穂に近づこうとする。

チョコを渡すのを理由に瑞穂に近づけば、抱きついてもらえるかも…。
あわよくば、それ以上のことも…。介抱する名目で寮まで送っていけるかも…。

妄想全開の由佳里をまりやが見つけてその前に立ちふさがった。
「あら、由佳里。瑞穂ちゃんの所にきたのね。不純な目的で来ても瑞穂ちゃんに近づけないわよ」
「不純な目的なんかありません」
「嘘ばっかり。でも残念だったわね。アレ」
とまりやが指差す先には瑞穂を抱きかかえた紫苑。
まりやとしては瑞穂の正体がばれるかも知れないので紫苑以外に抱きつかせるわけにいかない。
「瑞穂さんは紫苑さまが独占してるからチョコ渡せないわよ」
「そ、そんなあ…」
今日の苦労はなんだったのかと由佳里は手元のチョコを眺めた。
「まあ、帰ってから寮で渡すのね。その時は瑞穂さんも正気になってるでしょうから。
…あら、もしかしてチョコレートボンボンかしら?」
ぎくっ
「………」
「……そうだったの。これはあんたの仕業だったのね。さすがあたしの妹。大それた事やってくれたわね」
「ソソソンナ、アタシ、シリマセンヨ。チョコデヨイツブソウナンテ・・・」
「語るに落ちてるわよ。誰も酔い潰させるなんて云ってないでしょうが」
「………」
「しかし大掛かりにやったわね。酔っ払うほどにチョコに酒混ぜるなんてね」
「あああたし、たただ参加してただけですうぅ。煽動してた訳じゃないですぅ。なんていうか自然発生的に…。
お姉さまが甘いチョコが苦手だけどボンボンなら好きだって聞いたんで、みんなでボンボンを贈ろうかって
話してただけで……」

547 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:52:15 ID:rJYcxx9Q0
「〇$л℃!!」
ぶちゅうぅ
瑞穂が訳の分からないことを云いながら紫苑のほっぺに激しくキスをした。
きゃあああ〜
周りの生徒達から喚声が巻き起こる。
「うふふふふふふふふふ・・・」
笑い声が紫苑の口から漏れ出し、さらにきつく瑞穂を抱きしめる。
「ありゃあ、さらに壊れたわね」
ぶひゅ!!
教室の隅で事の成り行きを見守っていた貴子がさらに激しく鼻血を噴出させていた。
「ああん。お姉さま!」
思わず由佳里が駆け寄ろうとするのをまりやが腕をつかんで止めた。
「あんたはダメだって云ってるでしょ」
「ふええ〜ん」
「そもそも誰から好きだって聞いたのよ。瑞穂ちゃんは別にボンボンが好きじゃないわよ」
「えっ、だって、それは…紫苑お姉さまが…」
「………」

「うふふふふふふ・・・・・」
紫苑の笑い声。

「なるほど、紫苑さまの思惑通りってわけね」
横で聞いていた圭が呟いた。
「まさか…。紫苑さまが煽ったの?」
「さあね。そこまではどうかしら」
そこに美智子が職員室から帰ってきた。
「まりやさん、緋紗子先生から許可をいただいて参りました。瑞穂さんは体調不良で本日は早退という事で」
「わかりました。ありがとうございます」

548 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/15(木) 01:55:30 ID:rJYcxx9Q0
さてと、周りを見回すと期待に満ちた目をした由佳里がまりやを見つめている。
「ダメよ、あんたは!仕方ないわね、紫苑さまにお願いするか…」
一瞬、自分が連れて帰ろうと思ったが瑞穂は紫苑に抱きついてるし、紫苑は瑞穂をたぶん手放さない。
それに酔った瑞穂が何を口走るかわからないから他の者に頼むわけにはいかない。
「そんな…そんな…そんな…これまでの苦労は一体…」
がっくりとうな垂れて膝をつく由佳里。
ふとまりやが気付くと教室の内外にもがっくりとうな垂れる生徒の姿が多数見受けられた。
苦労して酔わせたのに近づくことすら出来ずに瑞穂は寮に帰ってしまう。
(すべては紫苑さまの手のひらの上か…)
まりやは紫苑に瑞穂を寮まで送り届けてくれるよう頼むと入り口の君枝にも声を掛けた。
「貴子さんを早く保健室に引きずって行きなさい。そのままじゃ死ぬわよ」
(まさかと思うけど…貴子も?)
しあわせ一杯に瑞穂を寮まで送っていった紫苑は、その日、教室に帰ってこなかった。


えぴろーぐ

「今日は紫苑さまの一人勝ちだったわね」
「うううっ…」
「あ、頭がイタイ…」
夕食時、そういうまりやの前で瑞穂と由佳里がふたり、テーブルに頭を抱えて突っ伏していた。

この日、紫苑エンドが確定した。

 Fin



ゆかりんもうすぐ誕生日なのに、なぜか活躍させてあげられない…

お粗末さまでした。

549 :名無しさん@初回限定:2007/02/15(木) 03:44:43 ID:eDENU3E90
毎度ご苦労様です
紫苑さま・・・w

550 :名無しさん@初回限定:2007/02/15(木) 04:52:29 ID:teBcrXqZ0
元気な紫苑さまルートか…

551 :名無しさん@初回限定:2007/02/15(木) 11:34:28 ID:m2yqxhs40
>>548
見事に俺のツボをとらえたSSでした。
欲を言えばもうちょい瑞穂ちゃんが在校生相手に暴走するさまを
見てみたいと思いましたが…それだと収拾が付かなくなりそうだしなぁ
ともかく超GJです!

552 :名無しさん@初回限定:2007/02/15(木) 19:54:00 ID:8wZDSBSb0
GJ!

酔っぱらいエルダー瑞穂ちゃん
誰か書いて!!

553 :名無しさん@初回限定:2007/02/16(金) 02:08:28 ID:S8Ooqj9R0
いや、どうせなら酔っ払ってキス魔になった瑞穂ちゃんを書いてくれ。

554 :名無しさん@初回限定:2007/02/16(金) 02:29:12 ID:Q5KcyUwO0
>「しおん、しおん。僕ね〜、あのね〜」

破壊力抜群だw

555 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/16(金) 07:20:36 ID:i1pxXK6r0
>>551
ううっ…
実は私の頭の中では、酔っ払って抱きつき魔になった瑞穂(エサ)が学院内を徘徊し、
そのエサに養殖場のハマチのように在校生が群がって、ずる賢いイルカ(まりや、由佳里)
がそれらを出し抜くが最後はシャチ(紫苑)が力技で掻っ攫っていくというのを考えてました。
だけど、泥酔して校内徘徊なんて一発退学もんだと気がついてパワーダウンになりました。
私じゃとても書ききれなかったんですが、誰かお願い〜〜…(┯_┯)


さて、仕事いってこよ

556 :名無しさん@初回限定:2007/02/16(金) 14:51:56 ID:vA0Ji7Pl0
>>555
鬼ごっこだと言い張る。
シャレの通じない輩には影の実行委員にマークさせる

だから書いて!

557 :名無しさん@初回限定:2007/02/16(金) 16:53:08 ID:2CMPdpVh0
>>555
ハマチワロスw
まあそこは○都合主義でなんとか…


ところで500KBになると書き込めなくなるんだっけ?

558 :名無しさん@初回限定:2007/02/16(金) 17:06:27 ID:DKiEnZvd0
>>557
> ところで500KBになると書き込めなくなるんだっけ?
Yes あと35KB

559 :名無しさん@初回限定:2007/02/17(土) 16:40:01 ID:cQsfwXEl0
抱きつき魔より、『キス魔』の方がいい

560 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 16:57:21 ID:df116hUS0
ふとネタを思いついたので、投下してみることにしました。
よろしくお願いします。

561 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 16:59:52 ID:df116hUS0
〜寮生たちの身体事情〜

聖央女学院女子寮で……。
「瑞穂ちゃん、何その封筒?」
夕食後、瑞穂がテーブルの上に置いた封筒を見て、まりやが首をかしげる。
「結果が来たのよ。この前やった精密検査の」
ふとしたきっかけで、以前4人が病院でやった身体の精密検査。その結果が送られてきたのだ。
「ええ? 本当なんですか?」
「奏、おかしなところがないか、心配なのですよ」
それに、2人の妹も反応する。
「瑞穂ちゃん、あたしたち詳しいことわからないから、瑞穂ちゃんが解説してよ」
「普通の人にもわかるように書いてあると思うけど……まあいいわ」
瑞穂は呆れながらもそう言って、封筒から用紙を取り出す。
「えっと、まずは奏ちゃんね」
瑞穂は用紙を広げて、色々書いてあるデータを食い入るように眺める。
「うーん……成長ホルモンの分泌が止まってるわね……」
「じゃ、じゃあ奏、これ以上成長しないのですか!?」
奏は半泣きになりながら瑞穂に詰め寄る。
「大丈夫よ。打ってもらうことも出来るから。そうすれば、ちゃんと成長するはずよ」
「よ、よかったのですよ……」
「でも、奏ちゃんはそのままでもいい気がするけどね」
「じゃあ、次は由佳里ちゃんね」
由佳里のデータを見た瑞穂は、ちょっと気まずそうな顔になった。
「……えっと、ここじゃ言いづらいわ」
「ええっ!? 私ひょっとして、ひどい病気なんですか!?」
由佳里は不安そうに言う。
「安心して、そうじゃないから……あとで由佳里ちゃんにだけ教えてあげるわ」
瑞穂はそう言って紅茶を飲み始めた。

562 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 17:02:53 ID:df116hUS0
「ふーん。ひょっとして性ホルモンの分泌量がムチャクチャ多いとか?」
「ぶーっ!!」
まりやがニヤニヤしながら言うと、瑞穂は飲んでた紅茶を吹き出して壁に命中させた。
「ゲホ、ゲホ、ゲホ」
瑞穂は激しく咳き込んでいる。
「ふーん、図星ね。道理でエロエロなわけだ。いっつも発情しっぱなしだもんねえ」
「そんなに発情してません!」
由佳里は怒ってまりやの言葉を否定する。
「してるじゃない。いっつも部屋で、レディコミとかきわどい写真集とか、瑞穂ちゃんのいろーんなもの見ながら……」
「こ、こんなとこでバラさなくてもいいのにー! まりやお姉さま、あんまりです! うわあん!!」
由佳里は、泣きながら食堂から逃げ出した。
「ああっ、由佳里ちゃん!」
「由佳里ちゃん、待ってくださいなのですよ!」
奏が由佳里を追いかけていく。
「さて、瑞穂ちゃん、瑞穂ちゃんのデータ教えて?」
まりやが待ってました、とばかりに言う。
「……いいけど、まさかまりや、そのためにああやって2人を追い出したの?」
いぶかしげな顔で聞く瑞穂。
「まあね。瑞穂ちゃんのデータを、正体の知らない2人に聞かせるわけにはいかないでしょ?」
「……気配りは嬉しいけど、もうちょっといいやり方は思いつかなかったの?」
「で、データはどうなの?」
まりやは、瑞穂の抗議をまったく聞いてなかった。
「………!!」
瑞穂が愕然とした表情になる。
「じょ、女性ホルモンの分泌量が、普通の女性より……多いみたい……男性ホルモンの分泌量も少ないし……」
「なるほどねえ。モノホンの女の子とは比べ物にならないほどかわいいわけだ……」
「言わないでよ……」
瑞穂は食堂の隅にうずくまってすねてしまった……。

563 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 17:08:02 ID:df116hUS0
「お姉さま、まりやお姉さま、由佳里ちゃんをなだめて連れてきたのですよ」
そうこうしているうちに、奏と由佳里が戻ってきた。
「由佳里ちゃん、私は気にしてないから平気よ。だからそんなに泣かないで」
「ありがとうございます、お姉さま……」
まだ少し元気がない由佳里に代わり、奏が聞いてきた。
「ところで、お姉さま方のデータはどうでしたのですか?」
「ああ、瑞穂ちゃんは女性ホルモンの分泌量がすごいって」
「道理で、そんなにお美しいんですね……」
「素敵な女性でいらっしゃるわけなのですよ」
「2人ともありがとう。でもそういう奏ちゃんと由佳里ちゃんも素敵だと思うわよ」
内心苦笑いしながら、瑞穂はそう返す。
「ところで、まりやはどうなのかしら?」
瑞穂はまりやの用紙を広げる。
「うーんと……左脳が働いてないみたいね。ってことは、まりやは右脳だけで動いてるわけね」
「お姉さま、なんなんですか、左脳と右脳って……?」
首をかしげながら聞く由佳里に、瑞穂が説明した。
「左脳は理性的なこと、計算とか分析とかに使う部分ね。右脳は本能的なこと。直感とかひらめきとかに使われる部分よ」

564 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 17:10:29 ID:df116hUS0
「あははは、理性的なことに使うとこが働いてないって? 冗談きついわよ。デタラメもいいとこよ。ねえ、みんな?」
それを聞いて、まりやが笑い飛ばした。
「なるほど、そう考えればまりやの行動にも納得いくわ」
「言われてみれば、一番近くで見てる私も、まりやお姉さまが理性的になっているところ、見たことないからね」
「ルーレットのときも、1回負けただけで暴れましたのですよ」
だが、残りの3人は真顔でそう話していた。
「なんでそんなのに納得するんじゃあ!!」
ガシャーン!!
それにまりやがキレて、テーブルをひっくり返す。
「わあっ、まりやお姉さま!」
「落ち着いてくださいなのですよ」
「まりや、そう言われたくないんだったら、普段からもうちょっと大人になってよね」
驚いた寮生たちは、それをよけながらもなだめにかかる。
「やかましいー!! あたしに命令するなあ!! むっきー!!」
まりやはますますいきりたった。まりやが投げたいろいろなものが食堂に飛び乱れる。
寮生たちは、たまらず逃げ出した。
「や、やっぱり検査結果は正しいのですよー!!」
泣きながら言う奏に、瑞穂と由佳里も納得するのだった。

Fin

565 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/17(土) 17:14:50 ID:df116hUS0
以上です。お粗末さまでした。

ところで、あと約30KBか……。
明日は由佳里ちゃんの誕生日だし、そろそろ第12話の準備した方がいいのかな……とも思いますが、
私は立て方を知らないし、どなたかよろしくお願いします。

566 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 18:02:04 ID:10GX4S9K0
ゆかりんバースデーSS投下予定なので、次スレ立ててきます

567 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 18:12:08 ID:10GX4S9K0
次スレです
処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第12話
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1171703000/

568 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 19:17:39 ID:FQB40POf0
>451氏 乙です

569 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:35:40 ID:10GX4S9K0
これ書いている時点で残28KB…埋めと前祝いを兼ねてゆかりんのバースデーSS行きます。

570 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:39:41 ID:10GX4S9K0
忘れじの君 前編 その1 』

朝からすっきりしない空模様の、肌寒い日です。
「ふふふっ♪」
そんな天気などお構いなしに、カレンダーの赤丸を見てご機嫌な由佳里ちゃん。
「えへへ〜、今日はわたしのバースデー!どんなお祝いをしてもらえるかな〜?」
あれこれ想像しては自然と顔がにやけます。
「いっけない、もうこんな時間だ!お姉さま方のお茶の準備をしないと」
急いで身支度を整えて部屋を出ます。

「まりやー、準備できたー?」
「ごめんごめん、待たせちゃったね」
玄関ではちょうど瑞穂ちゃんとまりやが出かけるところです。
「あれ…お二人ともこんなに早くどうしたんですか?」
「おはよう、由佳里ちゃん。今日は進学ガイダンスで二人とも早く出かけるのよ」
「悪いけどあたしら朝は先に済ませたから。由佳里は奏ちゃんと二人で食べて」
「それと、帰りも遅くなると思うから、夕食も二人で先にいただいてね」
「んじゃ、行ってきまーす!」
慌ただしく玄関のドアを押し開けて外に出る二人。
「あ…行ってらっしゃい…」
消え入るような由佳里ちゃんの声だけがその場に残ります…。

「はぁ…期待し過ぎたのは良くなかったかな…」
昼休み、いつものハンバーグランチを前にため息の由佳里ちゃん。
「でも…自分から言い出すのは…催促してるみたいでなんかイヤだし」
好物のランチのはずなのに、一向に食が進みません。
「あっ、由佳里ちゃん、こちらだったのですか?」
「あ、奏ちゃん?」
「ちょっとお知らせしたいことがあったのですよ〜」
「奏ちゃんが…わたしに?」

―続く―

571 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:43:10 ID:10GX4S9K0
『 忘れじの君 前編 その2 』

「今日の放課後なのですが…」
「えっ?ほっ放課後がどうしたの!?」
思わず立ち上がり、力いっぱい身を乗り出します。
「はややっ!そんなにたいしたことではないのですよー!!」
「うんうん!で、放課後に何かあるの?」
掴みかからんばかりの勢いの由佳里ちゃん。
「奏は演劇部の練習で遅くなるのです。たぶん夕食はご一緒できないかと…」
「………え?」
「それを伝えたかったのです。お食事中に申し訳ないのですよ〜」
「そ、そう…わざわざありがとう」
「ではこれで失礼しますのですよ〜」
わかり過ぎるくらいに落胆する由佳里ちゃんです。

「結局、放課後はわたし一人か…」
肩を落として通学路をとぼとぼ歩く由佳里ちゃん。
「もしかして…わたしのこと、誰も気付いてない?」
空はどんよりと曇り、時折身を切るような冷たい風が吹き抜けます。
「お姉さまは…奏ちゃんのことなら覚えていらっしゃるだろうけど…まりやお姉さまは…」
ふと、イタズラっぽく笑うまりやの顔が脳裏をよぎります。
「あっ!寮に帰ったら『ゆかりんおめでとー!』なんてサプライズが待ってるかも!」
それまで陰鬱だった表情に、見る見る光が戻ります。
「そうか、これはまりやお姉さまの作戦なんだね!よーしダッシュで帰ろーっと!」
寒風をものともせず、寮に向かう由佳里ちゃんです。

「ただいま戻りましたー!」
ダッシュの勢いそのままに玄関に飛び込みます。
「セオリー通りだとこのへんでクラッカーがぱぱーんと…あれ?」
由佳里ちゃんを出迎えたのは――深海にも勝る沈黙です…。

―続く―

572 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:49:58 ID:10GX4S9K0
『 忘れじの君 前編 その3 』

「だ…誰もいないんですか〜?帰ってきたんですけどぉ〜」
玄関、食堂、厨房…どこを見ても人の気配はありません。
「そんな…うそ…きっと何かあるはず…」
必死に『あるべき何か』を捜す由佳里ちゃん。
「隠れてなくてもいいですから!誰でもいいから返事してください!」
親からはぐれた迷子のように心細い由佳里ちゃんです…。

「どうして…わたし一人なの…」
半ば放心状態で自分の部屋に戻ってみても、朝に出た状態そのままです。
「やっぱり…みんな忘れてるんだね…」
部屋を見回して、目に付いたカレンダー。
「一人で舞い上がって…わたしって…バカだよ」
自分で書き込んだ赤丸が、今となっては疎ましく思えて…
「こんな…ものっ!!」
壁に穿たれたピンごとカレンダーを引き剥がし、床に叩き付けて部屋を飛び出します…。

「う〜かったるい〜。ガイダンスなんて出るんじゃなかった〜」
「そうは言っても…外部受験するなら仕方ないよ」
「そりゃそうだけど…結局補習授業と変わんないじゃない。勉強やだー!」
「まりや…それ、受験生のセリフじゃないよ」
げんなりしながら歩くまりやと瑞穂ちゃん。時計は既に夕食の時間を回っています。
「さーて、何か夜食になる物でも買っていかないと…瑞穂ちゃんはどうする?」
「そうだね、付き合おうかな」
「りょーかい…って、なーんか忘れてるような気がするけど…まっ、いいか」
商店街を覗きながら二人で歩きます。

鉛色だった空は更に暗さを増し、あたりは夜の帳に包まれています。
「ただいま戻りましたのですよ〜…あれ?」

―続く―

573 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:54:04 ID:10GX4S9K0
『 忘れじの君 前編 その4 』

冷え冷えとして、人気の無い寮内。
「お姉さま方はともかく、由佳里ちゃんまで遅くなるとは聞いていないのですよ?」
ホワイトボードには寮母さんの「今日は早上がり」の伝言が書き込まれています。
「誰もいないなんて…おかしいのですよ…」
疑問に思いながらも、奏ちゃんは部屋の暖房を入れていきます。

とあるファミレスの、片隅の席にぽつんと座る由佳里ちゃん。
夕食時だけあって、それなりに店内は賑わっています。
「お待たせいたしました、ハンバーグランチです」
「お皿熱いのでお気を付け下さい」
「あ…どうも」
「ごゆっくりどうぞ」
マニュアル通りの接客を済ませ、足早に持ち場に戻るウエイトレス。
「…由佳里、誕生日おめでとう…何も無いけどお祝いだよ…」
同席する人のいないテーブルで、一人つぶやきます。
「ケーキとかプレゼントが欲しいわけじゃない…学食のランチだって構わない…」
じわり、と視界がぼやけるのが自分でもわかります。
「一言で良いから、『おめでとう』って言ってほしかった…」
白いテーブルクロスに、ぽつり、ぽつりと広がる悲しい染み。
「それも…それさえも…わたしには過ぎた贅沢なんですか…?」
…答えてくれる人もいないまま、時間だけが過ぎていきます…。

「お?これもうまそうだね〜じゅる♪」
「まりや…夜食はもう充分確保したんじゃない?」
「いや〜そうなんだけど…つい目移りしちゃってさ〜」
買い物を済ませて、クレープやホットドッグの移動ショップが集まる一角まで来た時です。
「屋台ってのも最近はバカにしたもんじゃないよね…こっちはお好み焼き…広島…風?」
「うーん、ソースの香りが香ばしいね。これは欲しくなるかな…ってちょっと、まりや?」

―続く―

574 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 19:58:19 ID:10GX4S9K0
『 忘れじの君 前編 その5 』

「さっきからブツブツ言ってるけど…どうかしたの?」
瑞穂ちゃんの隣でなにやら小さくつぶやくまりやですが、やがて…
「広島風…お好み焼き…あーーーっ!!」
「どっ、どうしたのまりや?!いきなり大声張り上げて?」
「しまったー!今日は由佳里の誕生日だよ!朝からバタバタしてて忘れてた!!」
「ええっ?!それじゃ手ぶらでは帰れないよ?今からでも何とかしなくちゃ!」
「よし!これ買ったらあたしは贈り物を見てくるから、瑞穂ちゃんはケーキ捜して!」
「わかった!」
二手に分かれて商店街を駆け巡ります。

「お客様、追加オーダーはいかが致しますか?」
「…あ、すみません、もう出ます…」
ランチにほとんど手をつけないまま、席を立つ由佳里ちゃん。
「…とうとうわたしの居場所、無くなっちゃったね…」
ファミレスを出ると、漆黒の空から白い欠片が舞い降りています。
「雪がロマンチックだなんて嘘だよ…ただ冷たいだけ…」
行くあてもないまま、由佳里ちゃんの姿は人波に呑み込まれます。

「雪まで降り出して…すっかり暗くなってしまいましたわ…」
大粒のぼたん雪の中、ウエーブのかかった髪を揺らしながら歩く人影―貴子さんです。
「参考書探しにこんなに手間取るなんて…あら?」
人混みの中に、見慣れた学院の制服を見出します。
「あれは確か寮生の…まりやさんの後輩の方でしたかしら?それにしても…」
声を掛けるのをためらう貴子さんの前を、由佳里ちゃんは力無く歩いて行きます。
「こんな天気に傘もささないで…一人でどこに行くつもりなのでしょう?」
ふと交差点を見れば、そこには――目に刺さるような信号の赤!
「えええっ?!」
信号が見えていないのか、車道に踏み出そうとする由佳里ちゃん、息を呑む貴子さん――

―後編に続く―

575 :451 ◆GtN0Plfghk :2007/02/17(土) 20:06:49 ID:10GX4S9K0
残20KB、実はこの先は最後の仕上げを残している状態…続きは明日の夜に投下します。
引き続き、埋めていただければ…。

576 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:42:47 ID:FQB40POf0
451さん お疲れ様です。
前編から急展開しそうな後編に期待大です。

あと20KBですか。う〜ん。ゆかりんはなんも書いていませんでした。
その代わり文字通り、埋め合わせのものを投下しておきます。
ゆかりんとは関係ないものですが…。

577 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:43:20 ID:FQB40POf0
『貴子運命の出会い』

2月、放課後
(あら、あの腰ぎんちゃくは確か…)
高蔵院の駅前を歩いていたまりやは、そこで生徒会三人組が歩いているのを見つけた。
「ごきげんよう。…君枝さん。門倉さん、烏橘さんでしたかしら」
声をかけられた3人は、振り返るとそこにまりやがいるのに驚いた。
「ここれは、御門先輩。どうしてこちらに?」
なぜ寮住まいのまりやが駅前にいるのか?
「ん、級友と買い物して駅まで見送ってきたところよ。あなた達は?」
「…あの」
「駅前に美味しいラーメン屋さんが出来たと聞いていくところです」
君枝が言いづらそうにしたが、葉子がなんら蟠りなく返答した。
「ラーメン、らーめん?ああ、あの店ね。美容に良いとかいう…」
「御存知ですか?」
「ええ。先週、そこに行って来ましたから」
「あの〜味は如何でしたか?」
可奈子が面白そうに聞く。
「ん〜まあまあでしたよ。あんまり期待するとちょっとガッカリかも。普通ってとこかしら」
「そうですか。有難うございます。普通ですって。どうする、それでもいくの可奈子?」
葉子が可奈子の方をみて云う。
「でも〜せっかく来たんだし〜」
「そうですね。食べるつもりで来てそのまま帰るというのも」
可奈子と君枝はそれでも行きたそうだ。
「あら、美味しいラーメン屋さんだったら穴場を知ってるわよ。教えてあげましょうか?」

578 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:46:51 ID:FQB40POf0
「本当ですか」
まりやの言葉に喜ぶ可奈子。
「ええ。恐らく恵泉の生徒は誰も知らない穴場よ。あたしが自力で発掘した店だから」
「是非、教えていただきたいです〜」
素直に喜ぶ可奈子と違って、まりやの性格を知っている君枝の胸を一抹の不安がよぎった。
…アノ御門まりやが自分で探した、恵泉の生徒も知らないラーメン屋さん…
「ええとね、この裏通りを真っ直ぐ…といってもわかり難いか。そうね。
ラーメン屋さんの話をしてたらあたしも食べたくなってきたから、一緒にいきましょう」
予想外の展開に面食らう三人。
しかし、うまく断る理由も見つからずそのまま、まりやに案内されて『穴場』にむかう。
「ふっふっふ、恐らくコラーゲンは駅前のラーメン屋とは比べ物にならないくらい入ってると思うわよ〜」


君「こ、これは…」
可「………」
葉「なるほど。恵泉の生徒が来ないはずですね」
ま「にはははは」
可「会長にはとてもオススメできませんね〜」


2週間後の日曜日
駅前を歩いているまりやと貴子のふたり。
今日の貴子はドレスを着ていない。
まりやに私服ドレスはおかしいと指摘されたからだ。
かわりに紺のワンピースを着ているが、それでもまりやにセンスがないと云われていた。
「なにゆえ私があなたと…」
「まあまあ、これでもあたしはあんた達のことを祝福してるのよ」

579 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:49:53 ID:FQB40POf0
それは先日のバレンタインデーの時にまりや達が盗み聞きしていたことを指している。
「ああああなた……忘れなさい!すぐに忘れなさい!」
「そう興奮しないで。寮の中でやっちゃう方が迂闊なんじゃない」
「………!」
「それに、あたしとしては少々引っかかるとこはあるんだけど、瑞穂ちゃんが貴子がいいって云ってるんだし
そう云われれば無下に反対も出来ないわけよ」
「…で、それと今日とは何の関係があるんですの}
「だからあ、お祝いをかねて、あたしが奢ってあげようと云うわけよ。気に入ったんでしょ?ラーメン」
まりやは先週の初デートのことを瑞穂から聞いている。
生まれて初めて食べたラーメンを貴子が気に入ったことも。
「ええ、確かに美味しかったですわ。ちょっとしたカルチャーショックでした」
「にひひ、今日はもっと美味しいところに連れてってあげるわ。あたしの『穴場』にね」
「まりやさんの『穴場』?そう云えば君江さんが以前、そういうことを云ってましたわね。美味しいけど、
もう行きたくないって…」
貴子はその時、君枝がまりやのことを、乙女心を失くした乙女 と評していたのを思い出した。
「着いたわ。ここよ」

『横綱大将』

「凄い名前ですわね」
まりやがガラガラと店の引き戸を開けて入っていった。
「大将〜、また来たよ〜」
「おっ、嬢ちゃん。いらっしゃい。今日も友達が一緒かい」
店の中はテーブルがなく全てカウンター、20人くらいが入れるようになっている。
既に4人ほど客の姿があって、全員が男、ニッカポッカをはいていた。
「ここに座りましょ」
店の一番奥のカウンターに二人並んで腰掛ける。

580 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:52:53 ID:FQB40POf0
メニューをみると、『こってりラーメン』『あっさりラーメン』の2種類しかない。あとは餃子くらい。
「随分と品数が少ないのですね?前に瑞穂さんといったところはもっと、色々とありましたが」
「ああ、それは中華料理屋さんだからよ。ここは生粋のラーメン専門。こういうところのほうが美味しいのよ〜」
結局、こってりラーメンをふたつ注文する。
「あ、テーブルに手を置かないほうがいいわよ。油がつくから」
テーブルをよくみると、薄い油膜がカウンターをびっしり覆っていた。
「ままままりやさん、こここれ…」
「気にしない、気にしない。油がカウンターに染み込んじゃってるから拭いたくらいでは取れないのよねえ。
逆に言えば、それくらいこのお店が繁盛してるって事だし」
まりやは全く気にしている様子がない。
「へい、おまっとうさん」
ふたりの前に大きなラーメン丼が並べられた。
「なっ何ですか、この大きさは!」
「それでは貴子に美味しいラーメンの食べ方を伝授してあげるわね」
「前に瑞穂さんにラーメンの食べ方に作法などないと聞きましたが?」
「ええ、作法はないけど美味しい食べ方ってのはあるのよ。それは定められたものではなく、客がそれぞれ自分にあった
食べ方と云うものを日々探求して完成させていくものなの」
「………」
熱く語るまりやに、それを見て少し引き気味の貴子。
「まず一口啜る、ずるずる」
「ずるずるっ。美味しい!この間のよりさらに美味しいですわ。それに、おつゆがドロドロですのね」
「そう!ここのラーメンは麺が汁を吸ってドロドロ状態なのが特徴なの。これが良いんだけど、あたしは
さらにここで一工夫。これを使う」
そう云って調味料刺しから取り上げたのは『ラーメンだし』と書かれたソース入れ。
「このなかにはラーメンだしが入っていて、これでドロドロ具合を調節できるのよ」

581 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:55:51 ID:FQB40POf0
まりやは丼にラーメンだしをどばどばと注ぎ込む。
「な、なるほど。では私も。ズルズル……まあ、味が変わりましたわ」
「でしょ〜。あと、醤油を入れるのもいいわよ。また醤油が合うんだ」
「なるほど。ずるずる。好みに合わせてテーブルの調味料を使うのですね。ズズ〜ッ」
「ずるずる、そういうこと。はぐはぐ。おおっと、汁飲むのは待ったああ」
まりやがラーメンの汁を飲もうとしていた貴子を止めた。
「な、なんですの」
「替え玉があるのだよ」
まりやがメニューを指さす。
「替え玉?なんですか、それは」
「う〜んと、麺のお替りっていえばいいかな。汁はおいといて麺だけを追加で入れてもらうの」
「め、麺のお替りですか。これ以上は私…。あら、ここに書かれている替え飯ってなんですの?」
「くっくっく、いい所に目をつけたわね。初めてにしてそれに目をつけるなんて…。素質ありね」
「なに云ってるのですか、あなたは」
「良いでょう、食べてみればわかること!大将〜、半飯〜」
まりやは貴子の丼をカウンターの上に持ち上げた。
「ああ〜、私のラーメン。まだ食べ終わってませんのに…」
その丼にご飯が入れられた。
「まあまあ、量少なめに半分しか頼んでないから。そこのレンゲでかき混ぜてたべるの」
ぐちょぐちょ、にちゃにちゃ、パク。
「!!!ななななんですの。この食感。こんな味の濃い、脂っこい雑炊食べたことがありませんわ!」
「んふっふ、それが麺の代わりにご飯を入れる替え飯。別名、デブの素。安くて美味しい体力消費の激しい職業の方々に
うってつけのメニューよ」
「パクパク。おいし、ズルズル。まさにカルチャーショックですわ」
「その味を知った貴子はもう、早くもラーメン初心者卒業ね。そして、上級者である私が頼むのは
……大将!半玉半飯ねっ!!」
「おう、いつも食べっぷりがいいねえ」
まりやの丼に替え玉半分、替え飯半分が投下された。

582 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 21:58:52 ID:FQB40POf0
「ま、まりやさん…そ、それは…」
「欲しいものは全て手に入れる。それがあたしのポリシー」
「…丼の中が凄いことになってますわよ」
「ふっ、いいこと、貴子。美味しいものに姿かたちは関係ないの。おいしいものは美味しい。
みてくれに囚われていたら本当に大事なものは手に入らないのよ。世の中の大部分の人はそこのところが
わかってないのよ!」
「まままりやさん……」
貴子がぶるぶると手を震わせながら、まりやの手を掴んだ。
「私、目から鱗が落ちた思いです。そのとおりですわ」
「貴子、似たもの同士のあんたならわかってくれると思ってた」
まりやも嬉しげに、自分を掴んでいる貴子の手の上に自分の手を重ねた。


さらに1週間後の日曜日
貴子と瑞穂のデート
「瑞穂さん、今日は私がとっても良いところにご案内いたしますわ」
「ふふふ、貴子さんの良いところですか。楽しみですね」



夜、デートから帰ってきた瑞穂が、そのまま自分の部屋に閉じこもったままなのを訝しんだまりやが、
こっそりと部屋をのぞくと、瑞穂が床に座り込んで肩をふるわせていた。

「どうしたの、泣いてるの!?瑞穂ちゃん。なにか貴子にされたの!?」
「………ひっく…僕の…貴子さんが…ひっく、凛々しくて可愛かったのに…あんなにも…お、オヤジ臭くなって…」

「・・・・・・」


  Fin

583 :L鍋 ◆DYAKFqD80g :2007/02/17(土) 22:01:51 ID:FQB40POf0
貴子さんとラーメンもの。

お粗末さまでした。

埋め埋め…

584 :名無しさん@初回限定:2007/02/17(土) 23:00:18 ID:OGzp/V780
ラ、ラーメンの持つ魔力が
実に此処まで破滅的な物であったとは・・・



夜食にラーメン作ってきます

585 :名無しさん@初回限定:2007/02/17(土) 23:27:44 ID:4CtKLZD/0
GJ
オヤジ臭い貴子さんなんて想像も出来ません(苦笑)

586 :名無しさん@初回限定:2007/02/17(土) 23:41:30 ID:1el/K89O0
GJ!!
…これは瑞穂ちゃんならずも落ち込むかもw

ところで。ゆかりんが活躍するSSを書こうとしているんだけど、
ゆかりんの魅力といえばなんだろう。埋めついでに聞いてみる。

587 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 00:48:37 ID:YznyKa520
>>586
・・・・ハンバーグ?

588 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 01:52:59 ID:S+ENdQ+o0
意固地なところとそこから来る反動かねぇ


589 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 05:35:07 ID:Z67r/wAr0
>>586
八重歯。


590 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/18(日) 09:58:30 ID:Mo2FOlB80
東の扉です。

451さん、ありがとうございます。お疲れ様です。
後編、楽しみに待っています。
綱渡りですが、私も由佳里ちゃんの誕生SSを投下させていただきます。
前後編になると思いますが、どうかよろしくお願いします。

591 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/18(日) 10:01:31 ID:Mo2FOlB80
今日は日曜日、午後1時ぐらいのこと。
あたし、御門まりやは、夕食後のイベントの準備も終え、ファッション雑誌を読みふけっていた。すると……。
「うわーん!!」
ドアの向こうから、泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
この声は……由佳里?
いったいどうしたんだろう? 由佳里を泣かすようなことをした記憶はないし……と言っても、ありすぎて覚えてないだけだけど……。
「お姉さまあっ!!」
由佳里はノックもせずにあたしの部屋のドアを開け、あたしに抱きついてきた。
「由佳里、いったいどうしたのよ。こんな日に泣くなんて……」
「瑞穂さんが……瑞穂さんがあっ……!!」
「落ち着きなさいよ。瑞穂ちゃんがどうかしたの?」
あたしは胸に顔を埋めて泣いている由佳里をなだめて、話を聞いてみることにした。

〜エルダーがユダに堕ちる日? 前編〜

「浮気?」
由佳里の話では、瑞穂ちゃんが浮気をしているとのことだった。
「はい……」
「そんな、まさか瑞穂ちゃんが……」
由佳里と瑞穂ちゃんがつきあい始めてまだ1週間前後。そんな短期間で浮気をするなんて話、見たことも聞いたこともないし、
ましてや瑞穂ちゃんがそんなことするなんて考えられない。
「でも、私見たんですよ! 瑞穂さんが他の女の人とデートしてるのを……」
由佳里が真剣に言う。由佳里はこんなウソをつくタイプじゃないのはわかってるけど、いまだに信じられない。

592 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/18(日) 10:05:11 ID:Mo2FOlB80
「今日デートできないのは急な用事を思い出したからって聞いたから、我慢してたのに……」
「人違いじゃないの?」
「いいえ、あれは瑞穂さん本人でした! 間違えるわけありません!」
8ヶ月半も同じ寮で一緒に過ごしてきた由佳里が言うんだから、間違いじゃないだろう。となると……。
「じゃあさ、由佳里の早合点ってことはない? 違う女の人と一緒にいたからって、浮気とは限らないわよ?」
「でも、瑞穂さん、その女の人に向かってこうおっしゃってましたよ? 
『遅れてごめんね。デートだからしっかりしなきゃって思ったら、つい手間取っちゃって』って……」
「………」
瑞穂ちゃんが言ったセリフからすると、つきあっているとしか思えない。あれも違う、これも違うでどんどん可能性がつぶれていき、
あたしは訳がわからなくなった。
「わかった。あたしが今日瑞穂ちゃんと話してみるから、ほら、泣きやみなさいよ」
あたしは、なんとか由佳里をなだめて部屋に送り届けた。

その夜……。
「ふう、だいぶかかっちゃったな」
夕食も終えてだいぶ経った頃、瑞穂ちゃんはやっと帰ってきた。
夕食はハンバーグだったのに、由佳里は気分が晴れないようだった。夕食後のイベントも、いまいち盛り上がらなかったし……。
部屋に荷物を置いて食堂に下りてきた瑞穂ちゃんに話をするため、あたしは出て行くタイミングを見計らっていた。
すると、瑞穂ちゃんの口から、信じられないセリフが出てきた。
「由佳里には悪かったかな。でも今日はあの女の子と会う日だから仕方ないよね」
あたしは頭の中が真っ白になった。一番考えたくなかった最悪の結論。瑞穂ちゃんが……まさか瑞穂ちゃんが……。
「でも、来週の日曜はデートできるんだから、それで……」
「全然よくなーい!!」
気がつくと、あたしは食堂に飛び出していた。よりによってこの日に由佳里を裏切り、傷つけた瑞穂ちゃんに対し、
抑えていた怒りがこみ上げてくる。
「ま、まりやっ!?」
「みーずーほーちゃーん。あんたって人はあっ!!」
これがあたしの声か? って思うほどおどろおどろしい声で、瑞穂ちゃんに言う。
「信じようって思ってたら、浮気してるから仕方ない? 来週デートできるからいい? ふざけんなーっ!!」

593 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/18(日) 10:08:50 ID:Mo2FOlB80
「ま、まりや、ちょっと落ち着いて……」
驚いた瑞穂ちゃんが必死に弁明しようとするが、もちろんそんなもの聞いてやる耳は持っていない。
「これが落ち着いてられるかあっ!! 一度ならず、二度までも由佳里を裏切っといてーっ!!」
「ぼ、僕は浮気なんてしてないよ!」
「うるさーい! ネタはあがってんのよ! 今日という今日はっ!!」
あたしはテーブルを持ち上げる。
「まりや! 何を勘違いしてるのか知らないけど、話せばわかるかもしれないから……」
「じゃかあしいわっ!! 瑞穂のドアホーっ!!」
テーブルをそのまま瑞穂ちゃんに向かってひっくり返し、さらにいろんな物を怒りに任せて手当たり次第、瑞穂ちゃんに投げつけていく。
ガシャーンガシャーン!!
「わーっ!!」
食堂には、しばらくあたしの投げたお皿の割れる音と、瑞穂ちゃんの悲鳴が響き渡った。

「はあ……はあ……」
「ま、まりや、落ち着い……た?」
思いっきり暴れたおかげで、あたしも少し冷静になったようだ。
「な……なんとか……ね」
「まりや、何を勘違いしてるのか知らないけど、僕は本当に浮気なんかしてないよ! 
今日約束を断って出かけてたのは、どうしても譲れない理由があって……」
瑞穂ちゃんが真剣な顔でそう話す。譲れない理由って、どんな理由かは知らないけど……。
「でも、由佳里にとっても、今日は本当は譲れない日だったんだよ?」
「そうです! ひどいですよ、瑞穂さん!」
あたしの後ろに隠れて様子を見ていた由佳里が出てきた。
「由佳里……!」
「わ、私だって……瑞穂さんが浮気してるなんて……考えたくなかったから……まりやお姉さまの言うとおり……
何かの間違いだって……思いたかったのに……本当に他の女の子と会ってたなんて……
私の誕生日……誰より瑞穂さんに……祝ってほしかったのに……」
由佳里は、泣きじゃくりながら瑞穂ちゃんを責める。
「誕生日!? ひょっとして、今日が由佳里の?」
「そっ……由佳里だって楽しみにしてたけど、瑞穂ちゃんが大事な用があるっていうから
ガマンしてたのに……ほかの女に会いに行ってたなんて……」
あたしも、由佳里の気持ちを考えて、抗議する。すでにあたしの声は怒りではなく、悲しみに満たされていた。

594 :東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2007/02/18(日) 10:17:07 ID:Mo2FOlB80
やはり11話の中には収まりそうにないので、前編はこれで終了します。
後編は12話に掲載することにします。

あと4KBですか……どなたかお願いします。

595 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 10:40:17 ID:BPOb51oj0
>>594
(´・ω・`)ノお疲れさんです

|`ヽミ   l:.:./|! _l:/|.. :.\/1 /l.  | lイ±リl| iトlム仕ミ|   ト_j||. / 、 .', . ! !',  ',. ',、ヽヽ ' ,
|ィト,/`  lノ  ´/ レ.. :.\..| |  ゝ1!())Vレ:.(()}|   |トーソ/, ', !',、 ',  !! rナ ̄!`T', ヽヽ
|ソ,/         ___  ''' :\:!.  ',: ̄ ..::,:.   ̄ / | |ヽ./! 「! ̄ト',ヽ N ,i! !! !_」_」弋ヽ、
|`............      /,、 ̄`_ヽ|:./\  ヽ:::::::t_ァ  .:/ i | /  ! ル」从、ヽヽ ソl/ フ rソ;;;; !ヾl `
|    :::::::....  ,ト!(:.:rテ'/ ´ /:.:.:.\  | 丶、::_:// /.,! .! .! ',《ヽソ;ヽ        L彡ン "! !ヽ うめなのですよ
|    '   ::::..ヾニ_ /  /'ノl:.:.  \∧∧∧∧/ ! . ! ト .! ',. ゞ┘         !. ! ,l
ヽ ヽ 、_          /_' -‐':: < の .う > .! .! .!  ', ヽ .,,.   '    "" /!  ,! リ
` \  ̄        ィ‐':.:.|:.:.:.:.  <    め >  リ !  リ,  ヽ、   ー‐    イ ..!  ソ
─────────────< 予 .な >────────────────
     .      う         <    の > .:.:! i ィiナ/ 7⌒`   ヾ⌒ヽマ ヾx.:.:.:.:.:.i
   , -‐―‐‐-、  め      .< 感 で >.:.:i.:.i.:.オ' /       リ  ヽ.:iハ、.:.:.:.:.|
  /   ,    ヽ  る      <   .す > .:i.:.i':.:.v,.ォ=ァ丶     r==ァミV}}.:.:.:.:.:.|
  l */_ノ/ヽ)ノ..   \ .  / ∨∨∨∨ \ ::i.:.i;ゞ i :::::: i      i :::::: i ヌ;:':.:.:.:.:.i うめなのです
  | (| | ┰ ┰|l |       /    !::: :::リイ"  V\:.  ヾ_;;;ソ      ヾ_;;ソ/イj:.:.:.:.:.,'
  l ∩、''' - ''ノ∩     /:ハ:! (   )ヾノ (   ) / \   .,,,   '    .,,,. /.://.:./:/
  | ヽ}| {介} |{/..   / :::. k_ヽ││"   "| │ハ::.::: \      ー‐     /〃ソ/
(_ノ_,ノ く_/_|_j_ゞ!し /ノ!:!ヽ:: .:ト::ゝ! rー-‐‐、| !イ7: :/ヽ!:!.\ 、     イフ"/'
     (__八__)         うめなのですよ〜


596 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 10:50:58 ID:tx95Lsqw0
皆様次々と良作投下GJです
次スレでも期待してます

597 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 11:59:15 ID:1LtltfEG0
埋め

598 :名無しさん@初回限定:2007/02/18(日) 12:24:31 ID:l5J5e9ql0
            , ' ´ ⌒V/'' 一_-、
          /  /        `ヽ,` 、
         / / / /  i     ヽヽ ヽ. \
        /  i i ./ / .ハ   i i i .i ヽ`、 ゙ 、
.        l / i  iイハi i i i iリi i  i i ヽヽ i
        l/ i  i斗ェ士Iト;/ //__iリ  i i ハ ',
        l バ|  〈.{゚:::::i}゙ レノ/,ィメミト  i  i i.l.l i
       l i ハ  i.辷ソ  " .{:::ソ〉i / .レ .| i
       l i  ハ  ヽ:::::  _ ' :::゙"/ / レノノi.l
      l i  i ト ヽ \  _ , イ イ ハノノ 埋めますよ
.      l i  i  i  「`゙''ー゙r"T// i/ i i
      l__i_, 斗‐へ ___ ィL/`ー- i_i iヽ
     /  } }  <´  ∧+.ト、`ヽ  } }  ヽi ヽ
   /     } }  _〉 :: :∧゙ヽ 〈  } i   ヽ ヽ
  /       V´ | , イ ハヽ、 ハ`' く     '、ヽ
. /       /  ノイ/ .H ヽ ヽ,〉  ヽ    ヽ \
〈        i   ムr-i^'|ウレ イへi  i     .〉  \
. \      ト、:::::::::::::::::::i「o]i|::::::::::::::...ノ     .人   ヽ
  / に_ >'i. `' -----┴┴-----イ  < イ ヽ \
  /< ̄7" i ハ             |ハ こ イ i\\ \
. /    V  i iハ            ,iハ   .i i ヽヽ  ヽ
/ ⌒ヽ〈  i i i .ト、          ii  { ー イ  iヽ ヽヽ  ヽ
|     V i i 〉ヽ、         | i  i   .i  iヽ ヽ ヽ 
.\    「>、i/ \ ー  ―  イハ i i    }  i ヽ ヽヽ
/ /へ  レ'   〉、_,, --、_ー    /  i i .i    i  i ヽ ヽヽ
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./  i i ト、_ ∧_  、ヽ ヽ |        i i i   }  i  ヽ ヽ
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